リハパンへの道 | 91歳認知症母の介護日記

91歳認知症母の介護日記

91歳の認知症の母と2016年8月より同居しております。年々できることが少なくなり、話が通じなくなり、毎日イライラしたり怒ったり。介護のストレスや悩みを吐き出します。

 母は、5年前にうちに来た時、布パンツだった。布パンツなのに、大も小もしょっ中お漏らしする。小は、立ったり座ったりくしゃみしたりする度にチョビ漏れ。大は、もともとお腹がゆるくて、良く言えば便秘知らずだが、便意を感じでトイレに行くまでにパンツの中に出てしまう。

週に1度位、大惨事になる。せっかく着替えて、デイサービスに行く準備が終わってるのに、出掛けに布パンツに大をしかぶると大変だ。母は、しかぶっても絶対私を呼ばない。自分で私に見つからないように処理しようとする。匂いで気が付いてトイレに行くと、うんこだらけの手であちこち触りまくっている。すぐに呼んでくれれば、下だけ着替えれば済むものの、全身着替えてお風呂に入れないと無理な時もある。私も仕事をしていて朝は時間がないのに、ホントに泣きたくなる。

 「お願いだから、夜だけでも紙パンツを履いてほしい。」と言うと、「私は失敗しないから」とドクターXの米倉涼子のような事をいばって言う。どの口が言う?と思う。母は気が強いから失敗しても絶対謝らない。出ちゃったものは仕方ない。だってわざとじゃないもん。と思ってる。

 洗濯も大変だ。母のものだけ分けて予洗いして漂白剤につけて洗濯機で別に洗う。大を漏らした時は、漂白剤につけても色や匂いがなかなか取れない。尿漏れ用のお高いパンツを何枚捨てたか分からない。母に、「お願いだから、紙パンツにしてほしい。誰が洗濯してると思ってるの?」と言うと、しれ〜っと、「洗濯機」と言う。

もう、マジでムカつくババアだ。

 母がうちに来て、3年位は我慢して、母のう○こ付きパンツも洗濯していたが、あまりにおもらしが続いて私は切れた。「もう明日から紙パンツにしてもらいます。」と布パンツを全部捨てた。

あ〜スッキリした。あんなに紙パンツを嫌がっていたくせに、布パンツを捨てられて紙パンツしかなくなったら、意外にあっさり受け入れた。

こんな事なら、もっと早く布パンツ捨てれば良かったと思った。紙パンツになってからは、母の物も一緒に洗濯できるので本当に楽になった。

 今は、紙パンツだが、油断すると紙パンツをおろして、いろんなところでおしっこするので、されないように見張っている。

 昔は、布オムツしかなかったし、洗濯機もなかった。介護する人はホントに大変だったろうと思う。私の悩みなんて、昔の人にとっては取るに足らない悩みに過ぎないだろう。でもその時代に生まれなくてホントに良かった。私が、年取って大小しかぶるようになったら、周りに迷惑をかけないように、すすんでリハパンをはくつもりだ。