『行書』、
それは人間の「楽」したい、
「速く」終わらせたい、
という怠け心と、
なのに
「美しく」も在りたい、
という人間の煩悩から生まれた書体と
言われているとか、いないとか……。
書写でも書道でも楷書から行書へ学習の幅を広げるのが一般的だと思います。
その時、まずモノを言うのが
「センス」❗❗
(笑)、
もとも子も無いですけど……🙈
でも初っぱなにそれなりに書けるのは
もう「センス」です。
言い換えれば「センス」なんて最初だけで、
長く続く書道の学びのほんの触りだけ。
あとは量と思考だと思います。
ってことで、
10年ぐらい臨書に明け暮れている
わたくし、みかんせい人🍊が
センスのない代表として
『行書の書き方』を考えてみます👍
まず行書の特徴として、
①曲線的、丸み
②点画の連続
③点画の省略
④点画の方向の変化
⑤筆順の変化
が挙げられます。
速く書く為の合理的な特徴です。
流れが悪い感じになってしまいます。

穂先がBに近いほど、スムーズに滑らかに運筆できます。
穂先がAに近いほど、エッジが利く感じで、カスレやすいです。
Aの角度で入筆しても、楷書より少し力を抜いて、上に引き上げるようなイメージで運筆することで、筆の性質上、自然とBに近づいてきます❗
しかし、全ての点画を完璧にBにしてしまうと、立体感がなく平面的な字になってしまうので、アクセントとしてA的な線を入れる渇筆が出しやすいので変化が生まれます。
墨の量だけでなく、筆の操作で渇筆を出す。
つまり、渇筆とは技術!!
A、Bを意識的に書き分けるのが行書の技術なのです❗
あと、Bの状態を作りやすい技術に「折鋒」ってのがあります。蔵鋒の一種みたいな感じです。
これらを
意識的に駆使して、
時にゆっくり、時にスピーディーに、
意識的に速度を変える。
そして
意識的に太細を変える。
そんな中で、
たまに予想外な線が出てくる時があります。
それが
書道の萌えポイントの1つなのです😆👍

あとは、
古典臨書を通して
美意識を磨いていきましょう❗
『蘭亭序』
~繊細な穂先の動き~
『王献之』
~文字は続くよどこまでも~
『争座位文稿』
~「折鋒」の練習に最適❗~
因みに、
上の先が尖り過ぎてない感じの羊毛が
顔真卿は書きやすい気がします。
下のしゅっとしたタイプの筆が
蘭亭序は書きやすいような……。
まあこれは人によりますけどね~~😆