
「努力はたまに裏切るけれど 決して消えやしないわよ」
orange BOOKS社
三上甘子著
『またいいこと言っちゃったかしら?』より

第181臨目
顔真卿の味の素
『多宝塔碑』
2回目の全臨です🍊
現存する一番若い作品である
この「多宝塔碑」は、
完璧な楷書に見えます。
筆力が強く、字形も整い、
まさしく規範的で実用的な楷書です。

もうこれで
「自分書風の完成❗」
でいい気もしますが、
顔真卿は
ここからの変化がすごいですよね❕❕
「書法の破壊者」「書法の革新者」
なんて評価もありますが、
多分顔真卿本人も、
「書法をぶっこわ~す👊」とか
「書法イノベーションや~~👍」とか
考えて無かったのでは……🤔
経験、生き方、信念、思考……
そんなものが
顔真卿の書を変えて行ったのかも
しれませんね~~❗

そして、
従来にない道を切り開いた顔真卿ですが、
そんな顔真卿書法も、
今や基本技術の1つ❗
そのような技術や字形を学ぶのは
もちろん大切なことですが、
この「多宝塔碑」みたいな
一見の「完成」さえも通過点❗❗
たとえ表現される形は
変わっていったとしても
強い信念や
深めて行く自分ってのは、
ずっと変わらず
顔真卿の中にあったはず❗❗❗
そう考えると、
メインは自己表現ではなく、
人間的な深まりとか、
学ぶ事や知る事や気づくこと、
豊かな妄想力(笑)、
そのようなものが
書道を学ぶメインであり
本質と言えるのかもしれません。

……、
なんて事をぼんやり考えながら
臨書してま~す🍊