『書道は線の芸術❗』
と言われます。

二度と書けない線、
線に感情を込める、
線による自己表現……


というのもその通りだと思いますが、

最初は偶然生まれる線が楽しいです❗

だんだん似たり寄ったりの
線しか出せないことに気づき、

結局色とか表具とかに頼ってしまい、

挙げ句の果て
「俺は書道の枠には収まらないゼ❗」
とか言い出してしまう……。

(十数年前の僕です……(笑)💧)

天才やセンスの塊、
アイディア豊富の人ならいいですが、
なかなか……

ねぇ~…(笑)。

自己表現はとても大切なこと❗
しかし、技術もまた大切❗

様々な筆の操作を理解・習得した上で
出てくる偶然性こそが書道の醍醐味❗❗


ってことで、
自分を思いっきり棚に上げながら(笑)、

書道の極意②

です❗


↑↑前回の『極意』はこちら↑↑


『意識的に使う筆の面』

筆は丸いので360度使えます。
しかし、初心者🔰の方に多いのが
筆の1面しか使えないことだと思います。

楷書から行書に移行するときも
ここに悩む方が多いかもしれません。

線の方向が変わる転節などのとき
硯で筆を立て直すのではなく、

少し引き上げて筆を立て直す感じ……、

この辺は、
言葉にするのは難しいですね…💧


意識的にこれを気をつければ、
劇的に……、とは言えませんが、
古典や手本の見方が
変わるかもしれません❗
(変わらないかもしれません(笑))

実際に古典で見てみると、

左・王羲之『蘭亭序』 右・顔真卿『争坐位稿』

蘭亭序の『稽』は反時計回りを多用して
筆の様々な面を駆使しています❗

争坐位稿の『魯』は時計回りが
メインに見えますが、
1ヵ所逆回転してます❗


まあ、こんなことばかり気にして
書くのが嫌になってしまっては
ないので(笑)、

たまに見方を変える感じで。


…、という『極意』というよりは
『豆知識』的な記事でした❗❗

次回は、

行書の最高傑作❗❗
『蘭亭序』
をみていきたいと思います。