楷書編~孔子廟堂碑①~
九成宮醴泉銘に続くのは、
品格No.1の楷書❗❗
『孔子廟堂碑』です。
儒学や論語でお馴染みの
春秋時代の思想家、
孔子の教えの素晴らしさと、
それを実行する太宗皇帝の
聡明さが書かれた、
『虞世南』
の代表作です❗❗
(ちなみに孔子は、2㍍を越える
大男だったらしいです❗❗)
虞世南は、欧陽詢と共に
「初唐の三大家」と称されています。
(あと一人はまた出てきます)
九成宮醴泉銘の厳しく鋭い線質に対し、
孔子廟堂碑は温雅な優しい線質。
比較しながら書くと
捉えやすいかもしれません。
一見、何の変哲もない楷書ですが、
「内剛外柔」と評されています。
その内に秘められた強さは、
「立派な人・君子ほど、
多くは語らないものさ」
という孔子の教えを
まさに具現化したような書と
言えるのかもしれません❗
この「内剛外柔」、
非常に難しい概念だと思います。。。
この古典の筆法を学んだところで、
それは「外柔」の部分です。
やはり大切なのは「内剛」。。。
こればっかりは、
知識として理解するもの
ではないと思います❗❗
外的特徴は掴みやすいですが、
内的なもの「その先がある(かも……)」
というのを念頭に置いて、
時間をかけて考えていきたいですね。
王羲之の『十七帖』や『孔子廟堂碑』……
これ系の古典は、
見え方=書道家としての深まり
と言っても過言ではないかもしれません❗
皆様はこの古典、
どのように捉えてますか❓❓
ってな話の後になんですが……💧
次回は筆法を見ていきたいと思います(笑)