第78臨目は
「不朽」
顔真卿、『争坐位文稿』
14回目の臨書です❗
顔真卿の真骨頂、
「曲がった事が大嫌い❗」
故事を多く用い、
上司に宛てた抗議の長文手紙の草稿です。
もはやネタ切れ……💧
今回は、故事をピックアップして
みようと思います。
①~蓋し太上は徳を立てるにあり、其の次は功を立てるにあり。是れこれを「不朽」と謂う~
恐らく、「論語」からの引用だと思います。
名が永遠に朽ちない聖人君子は、立派な徳を備えた人なのである❗次は、功績が高い人、さらに次いで、名言を残した人。
これを「不朽」と言って、それは永遠に朽ちないものなのです❗❗
顔真卿は、この故事を引用し、
あなたは功績はあるが、徳が無いのではあるまいか❗❓それでいいのですか❗❗❗
と、総理大臣みたいな地位の郭英乂に向けて言っています。
すごいですね……💧
②~百里を行く者、九十里を半ばとする。晚節末路の難きを言うなり~
これは「戦国策」からの引用です。
最後の仕上げの難しさは、様々な歴史が教えてくれてます。あなたはせっかく立派な功績がありながら、最後にこんなことで台無しにするおつもりか❗❗❗
と、総理大臣みたいな地位の郭英乂に向けて言っています。
すごいですね……💧
「徳」を積む、ということはどうすればいいのかわかりませんが、器量や人格、品性を磨いていくことで備わってくるものなのかもしれません。
そして最後まで気を抜かないこと。
100臨を目指す者、78臨はまだまだ序の口❗
そんな気持ちでいないといけませんね(笑)
他にもたくさん故事を引用しながら書かれた手紙です。またネタ切れの時に記事にしようと思います❗

今回もまずは反古紙に全臨、
エコ書道家です(笑)
その後、大きな紙(1、5尺ぐらい×8尺)に書いてみましたが、自分が出まくって、
似ても似つかない臨書となってしまいました……💧
部屋の汚さは突っ込まないで下さい(笑)