(精神科医)樺沢紫苑・著

(2015/4/20発行)

「読んだら忘れない読書術」

を読みました(R4/8/28(日))。

星星星星星




読んで、せっかく感動したり、役に立つと思った本の内容を、すぐに忘れてしまうと感じていたので、それが修正できるかもしれないと思って、本書のタイトルに引かれて読んでみました。




本書は、大変読みやすくわかりやすい文章で書かれています。




精神科医の視点と膨大な読書をされる著者の経験に基づく読書術です。あまり読書をしてこなかった私にとっても、著者の思いを含めて、全体として、大変参考になりました。




これまで自分で何となくそうしていたことや、うっすら聞き齧っていたことが、論理的に整理され明確化されていることが多々ありました。




読書術の本ですが、

読み終わると、弱い自分でも何か少し力が湧いてくるような感じがしました。




「読書術」というひとつの事柄について理解が進むことによって、何かしらの自信が湧き、全人格的に影響をもたらしたようです。




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本書に、人間が最も高い集中力を発揮できる時間は15分間、そのうち、始めの5分、終わりの5分が特に集中できる時間帯であり、したがって15分間の隙間時間があれば、そこで本を読むことは非常に効率的である旨記載がありました。




これは読書以外のことでも、同じなのだと思いました。なお、隙間時間でなくとも、つまりたっぷり時間があっても、あえて、15分に区切って読書したり、他の用事をしてみると、時間の制約があることによっても、効率的にできるということになります。




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著者は、精神科医であり、日本人の読書量が非常に少なく、必要に迫られてビジネス書や仕事関連の資料などを読むことはあっても、健康や病気予防に関わる本までは読まない現状に対し、読書により自己成長することのみでなく、うつ病や自殺をなくす目的のために、日本人がもっと読書するようになることを願って本書を執筆されたということです。




著者が推薦する『一読の価値ある良書31冊』が紹介されており、読みたいと思ったジャンルがあった際、是非、読んでみたいと思いました。