介護は、こまごまと、ちょこちょこと、やることがたくさんある。
検温・酸素・血圧測定、食事、薬、歯磨き、水分補給、おむつ交換、むくみ予防やリハビリの一貫としての手足指の曲げ伸ばし・起き上がり・腰上げなどの運動、ベッドの上でずれてしまう体の位置の調整、それ以外にも、被介護者の体調や暑い寒いなどの要望によって、疲れているときであっても、動かなければならない。



被介護者の体調や少しでも楽しくしているかどうかに一喜一憂する。



日々、往診のお医者さん、訪問看護師さん、ヘルパーさん、訪問入浴さん、理学療法士さん、ケアマネさんを迎える体勢を整えたり、待っている間はそわそわして何も手につかない。かといって、作業を詰め込むと後から疲労となって出てくる。



もちろん、自分の日常生活も維持しなければならない。未だに、ただ生きていくことだけでも不器用な質。私の場合、それに加えて懸案事項の処理(重い案件が複数)も控えている。



実家の引っ越しの準備も重なっている。それに伴い、自分の家を整理して新居に入らない荷物を入れなくてはならないが、長めにはずせる時間が取れず、なかなか自宅に行くことができない。



そんなこんなで不安が大きい。不安で目の前のことも手につかないときがある。
「今」、「今」を生きようと思いながら、
わかっていながら、
そうしようとしているけれど、
不安に負けるときがある。



少し何か多めに作業をすると翌日疲労で動けない。1年前まで普通に働いていたのに…3年前までバリバリ(自分の中の比較)働いていたのに…今は無理がきかない…



ここ最近、動悸がするようになった。
不安によるストレスが原因だと感じる。



昨日は、めまいがした。
めまいはしないタイプだった。



「今」を生きることができれば、たとえ不安があったとしても、過度なストレスにまでは至らないと思う。



あらためて、
無理はせず、
自分のペースでやれることを地道にやって、
不要なことは物理的なことでも心理的なことでもスルーする。



喜怒哀楽、興奮し過ぎないないことも大切。



不安な気持ちはそのまま大切にしてあげて、
自分を責めずに、
自分を褒めてあげよう。



他者のことに、
自分のことに、
翻弄されずに、



「今」を生きることへの妨げがあるのなら、暮らしのなかで、ひとつづつ、無くしながら、歩んでいこう。



※そして、ラフに生きよう。60点をめざして。
(精神科医・井上智介さん提唱)