宿南 章(しゅくなみ あきら)・著
ニャンと簡単に身につく!  「心が休まる『アドラー心理学』」
を読んだ(R2.12.26)。



「猫のあり方」 と 「アドラー心理学」との間に相通じるものがあるとする試みの書。



疲れたとき、不安なときなど、猫のあり方・生き方を見習って楽に生きてみようという提案。



著者は、獣医師であり、アドラー心理学会認定カウンセラーでもある。



まず、3匹の猫たちの写真と、優しいイラストに、癒される。



最近、動物の映像がTVで流されることが多くなって、その可愛さや思いがけない行動の可笑しさに引かれて、見入ってしまうことが多い。



と言っても、猫と暮らしたことがないばかりか、動物が怖い質で、あまり近寄ったことさえなく、猫に関する知識は、ほぼなかった。



家猫は、家から一歩も外に出されないということを聞き、生涯自然に触れることがないことになるが、それでいいのだろうかと驚いたのが、多分昨年のこと。また、猫は身体を洗わないことを知り、それにもかかわらず、毛並みもきれいに見えることが不可思議であり、重ね重ね驚いた。



昨年、職場に猫を5匹くらい飼っている同僚がいて、時々猫の話をして、初めて猫について少し知った。



そのような感じで、元々猫のことをよく知らないので、この本で、猫の祖先、生態、身体や生理的な特徴、ツンデレに見える理由などなど、知ることができて、とても興味深かった。



そして、猫のあり方と対比してアドラー心理学を学ぶことも、何だか楽しい。



気に入った本。



読んだ結果、猫のことが、また一段、好きになった。そして、自分がどこか不調のときは、猫を思い出して猫の真似をするのもいいかもと思った。
(※まさに著者・企画の術中にはまった。)