「夜は短し歩けよ乙女」という作品を皆さんはご存じだろうか。
森見登美彦さんが書かれた小説で、アニメーション映画化や舞台化などもされている作品である。
今回は、この作品と、黒髪の少女…ではなく僕のお話を。
黒髪の少女に勝る魅力はない僕ですが、どうぞ最後までよろしく。
僕のこの作品との出会いは、ASIAN KUNG-FU GENERATION(以下アジカン)の曲「荒野を歩け」をラジオで聴いたことから始まる。それは生まれて初めて聞いたアジカンの曲で、その言葉の巧みさとメロディーに心を奪われてしまった。当時の僕は、熱中して「荒野を歩け」を何度も聴いた。もちろん、今でも大好きな曲である。
(ちなみに今回のブログのタイトルは「荒野を歩け」を意識してもいる。)
それが、アニメーション映画「夜は短し歩けよ乙女」の主題歌だったことを後から知り、僕はこの作品を知ることになった。
そのとき映画館に作品を見に行きたかったのだが、都合が合わず行けなかったので、文庫を買うことにした。そうして、作品の内容に触れていった。
この作品は、今でも繰り返し読むが、読んでいて本当に面白い作品。
そしてこの作品以上に「愉快」という言葉が心に染みる作品はないと思っている。
巧みで滑稽な言葉遣いで描かれる夜のお話、そして黒髪の乙女と先輩との恋の行方にドキドキとワクワクが止まらないことは間違いない。当時、中学生だった僕が学校のありとあらゆる休み時間をこの小説を読むのに注ぎ、僕の周りにいた友人たちが一人、また一人と遠ざかるようになったのはいい思い出である。
文庫の表紙の絵も素敵である。中村佑介さんによるものである。
そしておととし、ようやくアニメーション映画「夜は短し歩けよ乙女」を観ることが出来た。内容はもうそれはそれは素晴らしかった。湯浅政明監督のアニメーション作品は初めてだったのだが、彩り豊かで、尚且つアニメーションでしかできない表現が沢山あって、見ていて飽きることが無かった。素敵だった。
声をあてられた方々も好きな方々ばかりで、作品がますます好きになった。
そして、今回最も書きたかったこと。それは、
舞台「夜は短し歩けよ乙女」を観たことである。ちなみにDVDを購入した。
理由は2つ。
その1,作品がとても大好きで、興味があったこと。
その2,そんな大好きな作品の黒髪の乙女が久保史緒里さんだったこと。
購入を決めた理由の割合は、
その1 32% その2 66% その他 2% である。
下心丸出しだが読者の皆さんどうかご理解を。その他については言及しない。
舞台については、面白かった。自分が大好きな作品ということもあって作品にのめり込むことも出来たし、その一方で、舞台は舞台で同じ作品でも違った見え方があった。表現方法が違うからということもあるだろう。そこは新鮮だった。
舞台装置や小道具も細かい工夫があって作られていて、好きだった。
最近僕が演劇を見るときは、作品全般よりも演者一人一人の芝居を意識してみるようになった。自分自身が演劇を学んでいるからでもあるのだろう。そして観終わった後、「自分ならどう演じるだろう」などと色々なことを考え、想像している。
今回の舞台でこの人のお芝居好きだなと思った方は、久保史緒里さん…
と言いたいけど、僕がそう思った方は、玉置玲央さん。
強い口調で台詞を喋っていたが、それでも、言葉がすんなりと聴いている僕に入ってきたところがすごいと感じたからである。
僕もいつかそんな芝居が出来たらと感じた。
おっと、すいません。今日は時間がないのでこのブログはここまで。
読んでくださったあなた、ありがとうございました。また次回。多分、すぐ。
今日はくもり。