私の家は八街市にうもれた
東金市

台風から12日経った今も
停電や断水してる所がある

車を走らせれば自衛隊の車に
何度もすれ違い

コンビニに行けば駐車場に
県外の電力会社の車が停車
している

私は幸い停電も断水も免れ
たけど職場の同僚の所は
まだ停電、断水したまま

千葉県を襲った台風15号は
まだ終わっていない

今回の台風で私は
初めての体験を職場でした

9日は休みで翌日道路の状態も
分からず早目に家を出たけれど
信号は全て消えたままで渋滞

それでも何とか病院に着いて
目のあたりにした異常な状態に
言葉を無くした

病院が停電していた

台風から2日目の病院は
集中治療室しか冷房をまかなえ
無いでいた

カウンター前のロビーには
薬だけでもほしいと患者さんが
溢れ

私達は最初に病院から
Tシャツとタオルが配られ
(制服で仕事出来る温度では
無かった)

待っている患者さんにうちわを
配った

手が空いているスタッフは
患者さん達の側でうちわで
風を送っていた

先生達は白衣のズボンをまくり
あげて患者さん達に処方箋を
書き続けた

私はカウンターで患者さんに
借りた保険証を確認して
先生が手書きした
処方箋に保険番号、割合を
書き写し渡し続けた

災害が起こるとお薬手帳が
どんなに必要な物か皆
身にしみて分かると思う
携帯に入れられる電子お薬手帳
じゃ充電が切れたら役に
立たない
飲んでいた薬が分からなければ
必要な薬ももらえない

汗がポタポタと落ちてくる
感覚は若い頃バレーをしていた
時以来だと思いながら

今の時代電気が止まると
本当に何も出来なくなる事を
痛感した。

病院のPCが動かない電子カルテが
見れない会計も出来ない

普通の治療も出来ない

まして入院患者さんが・・・

朝から夜中まで入院患者さん達の
受け入れ先を探して救急車で
移動させた

あちこちの病院が救急車を
出してくれて迎えに来てくれた

都内の病院も手を貸してくれた

夜になって
私達は真っ暗な病院の中
LEDライトで手元を照らしながら
電話を受けていた
電話は何とか使えていた

入院患者さんの家族との連絡
うちの病院が機能していない
事を知らない救急車からの
収容依頼の電話

途中スタッフが熱中症で
倒れて救急車依頼の電話

私は自分がこの年でよく
倒れないな?と自分の
頑丈さに驚く始末だった

私が10日に帰宅したのは
23時になっていた

翌日には停電は解消されたが
今度は受け入れてもらった
患者さん達が次々と戻って
くる為の手続き

そして今は
倒木を切ろうとチェーンソーで
腕を切ったと血だらけで
目の前に立たれる
私が倒れそうになる

まだまだ千葉県の台風15号は
終わらない

私の家から車で5分位の小学校が
避難所でグランドに沢山の
車が停まっているのだから