あんなに好きだった桜が
見たくない

毎朝通勤で車を走らせると
満開の桜だらけ

1人で見る🌸は寂し過ぎる

昨年裕二と見た🌸を思い出すから

綺麗だね!と思う私は今は居ない

裕二?3月27日親友の旦那さんが
亡くなったよ

23才で埼玉の浦和で出会って
私が裕二と再会するまで
ずっと側に居てくれた親友

旦那さんの事が大好きで大好きで
結婚した彼女
途中色々あったけど

ご主人が亡くなる数日前電話で
話していた時彼女が言った

誰も見てないすきにご主人の棺に
一緒に入って焼かれたいと

腹立った事はいっぱいあったけど
1人は嫌だと

私に後を追うのでは無いかと
心配してた親友が自分は
後を追うどころか一緒に
逝きたいと言った

親友の旦那さんは穏やかな人で
いつも真須美!真須美!と
笑顔を見せてくれ
泊まりに行っても嫌な顔一つ
する人ではなかった。

闘病生活は一年半位で
パートしながら病院に通って
いた親友が昨年の暮れ
心身疲れきって
ベッドで寝てるご主人の横で
疲れちゃった!と口にして
泣いてしまった事があった

その時ご主人はそっと
親友の頭を撫ぜてくれたらしい

親友は絶対口にしてはいけない
事を言ったのにと
頭を撫ぜられながら涙が
止まらなかったらしい

私もそうだった
心の中で疲れた!疲れた!と
思いながら
でもそれ以上に辛く苦しいのは
旦那さんなんだ!と
自分に言い聞かせていた

私には棺に一緒に入ろうとは
考えがいかなかったけど

旦那さんに何度か一緒に
死にたいと頼んだ事があった

昨年倒れてから

でも旦那さんの返事は
いつも同じだった

俺はまだ生きたい!だった

そして裕二は最後まで
生き抜いた

人生を完走した

裕二?
あなたもよく私の髪の毛を
後ろから撫ぜていましたね

寝てるあなたの横で私が背中を
向けてDパッドで動画を見てた時

一緒に並んでDVDを見てた時

今思えばどんな気持ちで
撫ぜていたのでしょうか?

口ではいつも
真須美?髪の毛艶が無くなったな
と言っていたけど

裕二?