少し前のことです。

5/8、外来で抗がん剤投与を受け、
投与後に担当医の問診を受けました。
そのとき、担当医から
仕事のことを聞かれました。

副作用である、骨髄抑制に配慮し、
内職的な作業、デスクワークならokと
以前から言われてはいます。
わたしのほうからも、
診察を受けて、別段、不調ではないときに
仕事に戻れますか?と聞いてることもあり、
担当医は、仕事のことを
気にかけてくださっているのだと思います。
それで、
今、なにかお仕事をしてるんですか?と
たずねてくださいました。

家族のしている内職の手伝いはしている、
と答えました。
そして、ちょうどいい機会だと思ったので
担当医と仕事について、話をしました。

現状、職場では休職中のわたし。
月に1度、勤務先に状況報告を入れる義務があり、
3月の入院時、
直属上司に電話をしたら、復帰の目処について
具体的なことを聞かれたため、
説明に困ったこと。
今後もそれが続くのは、精神的にしんどい、
ということを話しました。

加えて、治療がやっぱり長期に渡るようなら、
職場に迷惑をかけないためにも、
自分の気持ちを整理するためにも、
そろそろ、結論を出すべきなのでは、と
思っていることも話しました。

そのうえで、
他の患者さんは、どうしてらっしゃるんですかね・・・?
と担当医に聞いてみたんです。

婦人科の癌で、化学療法を行う場合、
副作用として骨髄抑制が出る薬を
使うケースが多いので、
仕事をしながら治療する人は、非常に少ない、と。
加えて
「私の患者さんには、治療中に
お仕事をしている方は、ひとりもいません」
と、はっきりと仰いました。

そして、わたしの治療は
この先も抗がん剤がメインになるし、
治療期間は、数年に渡る可能性が高い。

担当医として、許可できる仕事は
限られてしまうけど、それは
てんさんの身体が大事だから。
仕事のことは、よく考えて結論を出してほしい、とも。

現実は厳しいねー、いつも。

というか、今は
痛みや苦しさがないから
元気になったような気がしちゃうけど
癌的には
わたしの状況は、よろしくないわけで、
治療はまだまだかかるんですよね。
(子宮体がんで、遠隔転移があるのは
状態としては、かなり進んでいるそうです)

職場は、今のところ
復帰を望んでくれているけど
戻れる出来る状態になるまで
あと数年かかるとして、
その数年を待ってもらえるとは思えないし、
待たせてはいけないとも思うし。

ならば、わたし自身、
気持ちを切り替える必要があるかな、と。
そろそろ、退職について、
決断をしなければならないのでは・・・。
担当医と仕事の話をしたあと、
そんなことを考えるようになりました。

パート雇用ではありますが、
月間の労働時間が長かったので
雇用保険に入ってました。
退職すれば、すぐにではなくても
いずれ失業保険ももらえるし、
正直、たとえわずかであっても
失業保険、もらえたら助かるのも事実。
親の負担を少しでも減らしたいし、
わたし自身、ほんの少しでも
自分で自由に使えるお金があれば
それだけで精神的に全然違うから。

小売の仕事は好きだし、
元の職場に戻りたい気持ちはあります。
復帰を待っててくれてる方の
お気持ちに応えるためには
復帰をするのが一番、ということも。

けれど、会社にしてみたら
復帰の目処がたたない人間を
無条件で待つなんて、出来ないのが当然。

買物にいったときに会った、
課長の言葉も嬉しかったし、
正直、甘えさせてもらえれば・・・とも思ったけど、
1度、あのカオスな職場に戻ってしまったら、
無理をするなと言われても、
せざるを得ない状況に置かれるんですよね、たぶん。

これは、あの会社の不幸な部分ですが、
病み上がりの人とか、
闘病中の人とかをフォローして
みんなで一緒に働こう、
という風土が無いんです。

また度々休むかも、
通院優先のシフトを組みたい、
なんて言おうものなら、
総スカンをくらいます。

もしわたしが働いていて、
同僚に、わたしのような人がいたなら。
申し訳ないけれど、
シフトを全うできる状態じゃないのなら、
簡単に復帰するとか言わないで、
って思ってしまうと思います・・・。

余裕ないんですよね、みんな。
やることたくさんありすぎて、
でも残業は出来なくて、
という状況下で働いてるから。

いじわるで、フォローしないんじゃなく
物理的に「助けてあげられない」んです。
特に、うちの部署の場合
担当として売場をまるごと受け持つので、
抱える責任が大きいんですよね。

誰かをフォローするために
担当業務の質を下げれば
売上に影響したり、
お客さまにご迷惑をかけることに繋がります。

みなさん、パートだから、
という意識で働いてないんです。
自分が担当だから、という
強い意識があるからこそ、
担当業務をこなすのに精一杯になります。
そして、他を気にする余裕がなくなるのです。

それがわかりすぎるくらいわかるので、
少し動けるようになったし、
収入を得たいから
会社が受け入れてくれるならば
治療を受けながら
短時間でもいいから働きたい・・・・・
そう思うのは、
わたしのわがままなんだと思います。
復帰できるときまで、待ってほしい・・・・
それも、
まったく目処がたたない状態で望むのは
わがままなんだよな、って。

担当医の患者さんが
どなたもお仕事をしていない、
というのを聞いて、
自分の、病に対する認識が
とても甘かったことにも気づきました。
働かないのは、治すため。
治すために、万全を期すんですよね。

これまで以上に、
治療に腰をすえて、
さらに前向きに取り組むためにも。
そして、
お世話になった、
会社や先輩方に
これ以上、復帰についての
ご期待をいただいたり、
無駄にお待ちいただくことのないように。

結論、出さなくては・・・と思います。

でも。
でもね。

ここにこうして、ぐだぐだと
書いてる時点で
迷うというか、「どうしよう」って
思ってたりするんですよね・・・・・。

もうちょっとだけ考えてみます。


今日、住んでいる町の近くで
航空自衛隊の、航空祭がありました。
行ってみたかったけど
自力で行けないのに加えて
駐車場がないから車もダメ、
人出もかなり多く
外だから埃っぽいよ・・・とのことで
自宅の庭から、空を眺めてました。

飛行展示のとき、
家の空の上を、航空機が
飛ぶこともあるので、
そのときはちょっとだけ見えるんです。

航空祭は毎年あるのですが、
働いてたとき、
航空祭の日は毎年、
シフトに入ってたなぁ・・・・
なんて思いながら。

来年は、どこで
戦闘機の大編隊がゆく、
青空を見るのでしょう。

明日から、
また新しい1週間が始まりますね。

皆さんにとって
良い1週間になりますように。