うちの娘は大人になるまで蚊に刺されるとすぐに腫れてしまい

酷いとリンパ管まで腫れてしまうので

幼少期はしょっちゅう皮膚科に通ってました。

小学生の頃でしたが、蚊に刺されて顔の右半分が腫れてしまいました。

でも、いつもと違って微熱と頭痛があり、娘も怠そうにしていたので

何かおかしいなーと慌てて病院へ連れて行ったのです。


先生から言われたのが「丹毒」。

虫の刺し口から菌が入ってしまって熱を出したりするそうで、酷いと(大人でも)入院治療となるそうです。

その時は早めに病院へ行ったので入院にはならなかったのですが

虫刺されも馬鹿に出来ないなーと思いました。


丹毒と似た疾患に蜂窩織炎というのがあります。

何年か前に力士が蜂窩織炎で入院したというニュースを見ました。

傷口から菌が入り足が腫れ上がってしまったと言ってました。

丹毒と蜂窩織炎は何が違うのかと気になって調べましたら

皮膚の浅いとこで感染が起きると丹毒

もう少し深いところだと蜂窩織炎と言うみたいでした。


夫が先週、虫に刺されたかも…と足の甲を腫らしました。

たださほど痒くも痛くもないようで、ただ赤く腫れて歩く時は皮膚が引っ張られて歩き難いだけで

特に病院には行かなくてもいいと市販の塗り薬を塗ってました。


3日目に訪看さんが来たので、これは放っておいても大丈夫だろうか?と聞いてみたのですが

「蜂窩織炎は虫刺されでなる事はあまり無いですね…」と言われ

本人も患部に熱感があるものの少し腫れが引いてきたと言うので

そのままで様子見で大丈夫ではないかとの答えでした。


6日目に大学病院での診察があり、主治医に足の腫れも診て貰いました。

先生は蜂窩織炎も心配だけど、血液検査結果も気になるところは無いし、治って来てるのならそのまま冷やして様子を見るようにと。

ただ発熱して来るようだと蜂窩織炎から菌血症になると困るので早目に受診してと言われました。


帰宅して患部を冷やしたらだいぶ腫れは引いたと夫は喜んでいたのですが

私としてはそんなに長い事、腫れてるなんて気になるから皮膚科に行こうよと言ったのですが

夫は行かなくても大丈夫、心配し過ぎ!と怒り出す始末。

血液検査の結果は私も見てましたし、やはり気にしすぎかなー?このまま何も起こりませんように…

と嫌な予感をうっすら感じつつ様子を見る事にしました。


8日目、昼前にシャワーを浴びた夫が疲れが出てるかなーと言って消毒後はそのままベッドで寝てしまいました。

猛暑続きで私もバテていたので、夫なら尚更かも…とその時はあまり気にしませんでした。

昼ご飯も食べたくないと言い寝てる夫。

この日は昼頃にゲリラ豪雨で突風被害が出るほど外が騒がしかったのですが、それでも起きる気配無し。

さすがにちょっと変だなーと娘に

『お父さんが寝たきり起きてこないんだけど、水分だけはしっかりとってほしいわ』

なんてLINEを送ったりしてました。


15時頃に目を覚ました夫が体温を計ってました。

そして一言

「38℃ちょっと熱がある」と。


大学病院のVAD患者用のホットラインに連絡をして、訪看に連絡して…とその後はバタバタです。

まずはコロナかどうかの判断。

運悪く、前に検査した内科は休診日。

蜂窩織炎の事も考えるとなるべく大きな病院へ行く方がいいと思ったのですが

なんせ、まだ越して来て1年ちょいで発熱患者を検査してくれて

尚且つ常時皮膚科の診察がある総合病院がどこなのか分からず

訪看さんに聞いてもここだ!という病院はなく、グズグズしてる時間が惜しくて

それなら受診歴のある輸血でかかった病院へ行こうと車を走らせました。

皮膚科はあるものの週一のみでこの日は診察は無い日。

そこで診きれないなら他の病院へ回してくれるだろう…と思ったのですが、、、


結局、コロナの検査と内科医の診察。明後日の皮膚科の予約で終わり。

コロナ、インフルエンザ共に陰性。この時は37.4℃。

大学病院と訪看へ報告。

夫は食欲が無いと夕飯も食べず。


20時過ぎに大学病院の主治医から連絡が来ました。

蜂窩織炎からの菌血症とこの間の菌血症の菌がやっつけたつもりでも

どこかに潜んでいて再燃した可能性の心配があると言われ

明後日まで待てないので明日もう一度市販の検査キットでも良いのでコロナの検査をして陰性なら大学病院を受診して欲しいと。

そして夜中にまた高熱が出るようなら救急車で搬送してもらうように…と。

「コロナだったら発熱の原因がそれだとわかるので良かったんですけどね…あ、良くないけど」と言われて

『本当に!』と。皮膚科受診してたら蜂窩織炎かどうかはわかっていただろうなーと後悔しました。


夜中に熱を出す事はなく、私は翌朝一番でドラッグストアに走り、検査キットを購入し検査。

やはり陰性…

大学病院に陰性の報告をし、入院準備して病院へと向かいました。

熱は微熱程度で夫は前の日よりは元気になってました。


血液検査で炎症の数値が診察日よりかなり上がっていて、足の状態はその時より落ち着いて来てる事に違和感があるのですぐに抗生剤を入れますと。

ヘモグロビンも8台になったので輸血もしますと。

血液培養の結果は早ければ3日、遅くても1週間はかからずわかるとの事でした。


菌血症にはなってませんようにと祈るばかりです。