いつもは日中に風呂に入るのだけど
珍しく今日は寝る前に入ろうと思い、石油ファンヒーターを脱衣場の方に向けてシャワーを浴びて出て来ると
なんだかやけに静かなだなと思った。
そう、ファンヒーターの音がしない。
今夜は暖かいから設定温度になって止まっているのかと
ファンヒーターのパネルに目をやる。
近視でメガネがないとぼんやりとしか見えないのだがなんだかいつもと違う表示が出ていた。
ファンヒーターを移動させた時に衝撃で消火装置が働いたのかな?
いや、でも何かそれとも違う…
それならエラー表示は点滅するはずなのに点滅はしていない。
恐る恐る運転スイッチを押してみたがうんともすんとも言わない。
嫌な予感がした。
急いで着替え、髪も乾かしてスマホでファンヒーターエラーコードを調べた。
『気化筒の温度の異常、点検または修理が必要です』
え、嘘でしょ?
明日の朝の気温は−1℃の予報。ファンヒーター無しでどうしろと?
何とか明日の朝までどうにかならないだろうか?
一縷の望みをかけて、24時間対応だというコールセンターに電話をしてみた。
エラーコードを伝えると延長コードやタコ足配線にしてないか?と聞かれた。
確かにファンヒーターの電源コードが短いので延長コードを使っている。
延長コードが対応しきれず電圧が下がった可能性もあるので、延長コードは使わずに直接コンセントに差して下さいと言われた。
気化筒の温度の異常ではないのか??
少々疑問に感じたが
明日の朝までなんとか動いてくれるならこの際何でもいいと思った。
頼む、動いて!
コードを壁のコンセントに直接差し直し、運転スイッチを押す…
私の願いは1秒で打ち砕かれた。
無情にも違う種類のエラーコードが表示されたのだ。
センターの人にコードを伝えるとこれはもう修理が必要だと言われた。
しかし、製品が古いので部品が無いだろうと。
まぁそれは仕方ない。
そろそろ買い替えだよねと夫とも話していたのだから。
問題は明日の朝はマイナスだという事だ。
気温がぐんと下がるのは日の出の頃。
布団の中に入ればなんとか大丈夫だろう。
それにしばらくは日中は暖かいらしいし…
夫が入院中で良かった。
夫はあまり治療の効果が出ていないらしい。
このまましばらく入院ってなったらどうしようと
心配していた矢先のファンヒーターの故障。
もしかして夫の身代わり?
『彼』が悪いものを引き受けてくれたに違いない。
ありがとう、コキチ。
長い事、世話になったね、おつかれ様。