来るべき引越しの日のために

子供部屋の片付けをしていると色んな物が出てくる。


本人も捨てるに捨てられなかったのか、 

小学生の頃に授業で作った製作物、

友達からもらった手紙やプリクラ

当時流行っていたシール帳…

本当に捨てていいのか悩みながらの片付け。


次女の荷物の中の可愛らしい絵柄の缶に入った、幼い頃の彼女の宝物が出てきた。

キャラメルの包み紙、多面体のスーパーボール(キラキラで綺麗)、プラスチック製のちっちゃな透明のクマ

そして、

『おとなになった〇〇へ』

と書かれたわら半紙の小さな手紙。

おそらく授業で書いたものだろう。

二つ折りになっていたその手紙を開くかどうするかしばし悩み、悪いと思いつつ開いてみた。


ひらがなとカタカナだけで書かれたその手紙は、7歳の彼女からの手紙だった。


自分の夢を語り、大人になった自分はその夢を叶えているだろうか?

と未来の自分に宛てた手紙。


末っ子で甘え上手の彼女が書いたとは思えないくらいしっかりとした文面。

そういえば、

「大きくなったら、〇〇ちゃんは××になりないな〜」って言っていた事もあったなと

懐かしさで胸がきゅっとなる。


見なかった事にして捨ててしまおうと一度はゴミ袋に入れたものの、捨てられなくてまた拾い上げた。


さて、これをどうしようか?


本人に渡したら「読んだでしょ!」って怒るだろう…

考えあぐねて、いまだにリビングのテーブルの上にポツンと置かれたままになっている7歳の彼女の想い。