親子連れで賑わう某所を一人でだらだらと歩いていたら

「うわぁ〜ん!マァ〜マァ〜〜〜ァ!!どこぉ〜!!」

と泣きながら彷徨ってる男児(推定2歳半)を発見。

泣いているからなのか、暑いからなのか、とにかく顔が真っ赤。

ありゃま、大丈夫か?と最初は遠巻きに見ていたけど、ママらしき人は一向に現れない。


マジか…マジで迷子か。あのまま歩いていたら暑さで倒れたりしない?

と咄嗟に後を追いかけた私。

「ボク、どうしたの?迷子かな?お名前、言える?」

と話しかけてみたが

「ママがママがいないのぉ〜!!うわーん!」

大粒の涙を流しながら泣くばかりだ。

「あの…迷子、迷子です!」

と言いながら周囲を見回してみたがママはいない


こりゃ困ったぞ?

私は3人育てたが、実は子どもが苦手…

迷子の坊やは、このお節介なおばちゃんが救世主に見えたのか必死にしがみついてくる。


すると側にいた美人なママさんが

「誰か呼んできましょうか?」

と声をかけてくれた。

そのママさんは小学校低学年くらいの男の子の我が子に

「ここでこの子と一緒にいてあげてね」

と話しかけ、そこの施設の人を呼びに行こうとした。

と、その時

「…あの、すみません、、」

私の背後からか細い声が聞こえた。


振り返るとか線の細い男性が空のベビーカーを押しながら、ぼぅっと立っていた。


ママじゃないじゃん!パパ?ママとじゃなくパパと来てたの?

あ、パパがいても不思議ではないか、、

いや、でも本当にこの人はこの子のパパなのかしら?

この子を渡して大丈夫なのかな?

連れ去りとかだったらどうしましょう…

頭の中で疑心暗鬼がグルグル駆け巡る


迷子の子猫ちゃんに

「パパなの?」

と尋ねてみたが

「ママ〜ママ〜ママ〜」

と泣いてばかりの子猫ちゃん、、、

ますます私はどうしたら良いのかわからなくなって途方に暮れた。


が事態は急変!


突然、その子猫ちゃんは泣きながらそのベビーカーに自らよじ登り、スポッと収まったのだった。


え!やっぱりパパ…なの?


パパらしき人も私の思いを察したのか?なんなのか?

ぼぅと立ってるだけでどこかへ行く様子もない。

何?どういう事?とドギマギしていると

「あの、、ありがとうございました。…席に座って待っていてと言ったんですけど…」

と、か細い声の今度は女性が現れた。


キターーー!ママ降臨!!(古っw)


子猫ちゃんも「ママ〜」って甘えた声を出してるから間違いない。

ママは子猫ちゃんとそう変わらない歳の子をベビーカーに乗せていた。


良かった、と思うと同時に「パパさん疑ってごめんなさい」って申し訳なさでいっぱいになったし、

パパさんサイドからは、私のが連れ去り犯に見えたよね。

なんだか急いでその場を離れたくなった。

先程の美人ママさんが

「良かったですねー」

と声をかけてくれたので

「ええ、本当に…」

と挨拶をして、そそくさとその場を後にした。


以前、夫が

「休日にあそこに1人では行けないよ…なんだか場違いでさ…」

と言っていたのを思い出した。

うん、そうね。平日ならまだ良いかもだけど。


暑かった汗と変な汗とたっぷりかいたなぁ。