昔PTAの広報紙をいっしょに作っていた友人が

小説を書いて送ってくれた話をしましたが

その友人の童話の同人サークルのお友達が本を出版されました。

 

心に残るいいお話ですので

きょうはその方の本を紹介させてください。ウインク

 

三枝理恵さんの『ある日、透きとおる』という本です。

 

子供向けのお話ですが

大人が読んでも十分面白いお話です。

 

わたしはミステリーナゾの人やSFロボットが好きなのですが

このお話も不思議なお話です。

 

街を見下ろす空中に現れた姿のない主人公が

自分が何者でどうしてそうなったかという理由を

探していくお話です。

 

でも、奇想天外なお話ではなくて

誰もが経験する自分探しの話です。

舞台は中学校の吹奏楽部。

 

理想の自分とそうでない自分。

思うようにならなくて葛藤し

はがゆくなるくらいだめな自分も受け入れながら

自我を確立させて行くのが成長というものなのかと

考えさせられました。

 

そして、自分に自信を持つこと。

それは簡単そうでなかなか難しい。

そして、自信を持ちすぎたら

それはそれで見えなくなるものもでてきます。

 

ちょうどいいバランスを保ちながら

生きていけたらいいのですが、

ちょっとしたことで人は心が折れて落ち込んだり。

自信過剰になって人を傷つけたり。

 

そんなことを繰り返しながら

生きていくことで人はさらに成長していくのかな。

そうして視野が広くなれば

だめと思っていた自分にも自分にしかない良さがあることに

いつか気づけるようになる。

 

この本を読んでそんなことを考えました。

とても読みやすくて、すぐに読める本です。

 

最近は映画は見るけれど、本はあまり読んでいませんでした。

ブログはよく読みますが、今回本を読んでみて

やはり本の文章はしっかりとしていて、風景描写にも情感があって

うまいなあと思いました。

そういう文章をわたしも書けるようになりたいです。

やっぱり本も読まないといけませんね。