母の介護の振り返りをお休みして昨日のことを書きます。

 

昨日は父の3か月ごとの泌尿器科の定期健診の日でした。

父は前立腺がんで幸いホルモン療法が効いて腫瘍マーカーの数値は安定していますが、

薬をもらって経過観察をしています。

 

町中の大きな病院で11時に予約していましたが

9時には家を出て10時に血液検査、そのあと結果を待っている間に

残尿検査をすまして診察の順番が来るのを待っていました。

 

昨日はなぜか血液検査を受ける人が少なくて、待たずにすぐにしてもらえたので

いくら時間がかかっても11時半には診てもらえるだろうと思っていたのだけど

結局呼ばれたときには12時を過ぎていました。

 

3時から父の介護計画の見直しの担当者会議が自宅で行われる予定だったので

病院のあと外食をして、夕飯の買い物をして遅くとも2時半までには帰りたいから

なるべく早く終わらないかなあと思っていたのです。

 

なのに12時過ぎちゃって、これから会計して薬もらったら1時になっちゃうよ~と思って

イライラっとしたときです。

 

時計を見た父が「ちょうどよかったの。」といいました。

 

でたあ~父の『ちょうどよかった』発言。

ちっともちょうどよくないし、逆に時間は遅れてるし。

こんなに待たされてしんどいし。っと突っ込みたい気持ちになりますが

なぜかそう言われると、本人がいいならまあいいかという気持ちになるのです。

 

父はよく『ちょうどよかった』と言います。

それも明らかにちょうどよくないときにも言うのです。

なにがいいのかいつもよくわかりませんが、よく考えて言っていっる言葉ではなくて

つい口をついてでる言葉なのです。

なぜなら、父はなんでも思ったことを口にだしてしまいます。

太っている人を見つけたら、指をさして「あの人太ってるね」とか

いっしょにいるわたしが赤面しそうかなことを平気で言うのです。

悪気はなくて、昔から子供のようなところのある人なのです。

 

なので『ちょうどよかった』も、何かしらのちょうどいいことを見つけて

言っているのだと思います。

 

でも、この言葉にわたしはいつも救われています。

ちょうどいいっていい言葉ですね。どんな状況でも360度いろんな角度からみれば

ひとつくらいはちょうどよかったと思えることがきっとある。

そう思わせてくれる言葉です。

そんな言葉を言える父は子供みたいなところもあるけど、すごいなあと思うのです。

 

なのにそのあと家に帰って、担当者会議のときケアマネさんには

「今日は病院が3時間もかかってしんどかったわ。」とにこやかに報告。

 

ちょうどよかったんやないんかい!とまた突っ込みたくなりました(笑)