先日、おまつりをテーマに 絵本好きなメンバーが本を持ち寄りました。
が、その時には、図書館に予約していたものの 間に合わなかった絵本がありました。
再読したら、もう私のツボにはまって 滅茶苦茶 楽しいのです。
だいぶつさま おまつりですよ
苅田澄子:文 中川学:絵 アリス館
だいぶつさまおまつりですよの通販/苅田 澄子/中川 学 - 紙の本:honto本の通販ストア
表紙からして、なにやら変わったおまつりだなあと思いませんか?
出てくるのは、大仏様をはじめ、
観音様、お釈迦様、千手観音様、仁王様などなどの仏様たち
と
鬼、ぬらりひょん、河童、ろくろ首、あまびえなどなどの お化けさんたち
加えて、
七福神さま、天神様などの神さまたちも
仏様のお祭りは いろいろな屋台が並んで にぎやかです。
大仏様はお祭りの中に入ろうとしますが、身体が大きくて逆に困ったことばかり起こしてしまう問題児?です。
少し仏像に興味のあった私は、ツボに入っちゃいました。
お釈迦様がつくるのは、釈尊わたあめ悟の味。悟りの味だなんて笑えるわ。
文殊様が作るのは、「もんじゃ焼き」ではなくて、頭がよくなる「もんじゅ焼き」
千手観音様が作るのは、手がたくさんあるからいっぱい焼ける待ち時間なしのたこ焼き
十一面観音様は、おめんやさん
神様が乗っているお神輿を担ぐのは、二十五菩薩様。
(どなたかのお迎えに来たのかと間違えそう…)
阿修羅像が お化け屋敷から ふるえながら出てきていたり…
お化け屋敷を面白そうだから覗こうとした大仏様のすがたに 驚いて逃げ出したり
描かれるのは、人間同様の活き活きとした仏像たち
絵を描くのは 中川学さんは、京都在住の浄土宗のお寺の僧侶さんですから、細かいところまで考え抜かれて描かれています。
ますます、ほとけさまやお祭りが好きになりそう。
仏像の違いが分かる人たちに読むと絶対に楽しい。
この絵本は、仏像を知っている大人向けなのかも知れません。
いえいえ、この絵本を読んでから、仏像の違いを知るのも楽しいですね。
お寺で読んだら、楽しすぎるかもしれませんよ。
「だいぶつさま」シリーズは、「だいぶつさまのうんどうかい」もあります。
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