世の中にはいろんな人がいる。働いている。私が一日を終わって寛いでいる時のカウンターの前で働いている人は、いつも当たり前のように働いている。自分なら無理かもと思うけど、当たり前のその動きに、安定を感じ、この人は不満なんて何もなくて、毎日の仕事をして過ごしているんだろうか、なんて思う。

俺の悪いクセだ。不満のある人に興味を惹かれる。というよりも、対大して不満なんてなく生きている人が恐いのだ。引け目を感じるのだ。だって、比べちゃうじゃないか。不満なんてものに翻弄される自分の惨めさを。

だから、自分に興味を持って接してくれるような人にも、不満を投影してしまう。


というよりも、投影なんてエセ心理学かじりの用語使いの話なんかじゃなくて、それは自分の願いなんだ。

相手も、こんな感じであって欲しい。自分のコンプレックスを備えた人間であってほしいという。


なぜなら、寂しいじゃん。


相手が、自分が持ってるコンプレックスという檻から自由だったらさ。俺はひとりぼっちになってしまう。


それを認めることになってしまう。


だからだ。