キリスト教は、ミトラ神話のさまざまな要素が結び付けられて創られていた!
ユダヤ教は、バビロンの捕囚の時、メシア思想をもつミトラ(クルド・イラン的な宗教)を取り入れた。メシア信仰を持つエッセネ派やマンダ教が生まれた。
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イエスが刑死後、イエスは、イエス周辺のメシア信仰の徒により、メシアとみなされた。そしてメシアをギリシア語に訳し、キリストと呼んで、ヘレニズム世界に伝教した。当時、ヘレニズム圏にはミトラ教が広まっていたこと、メシア信仰はミトラ信仰に由来することなどの理由で、ミトラ神話のさまざまな要素がキリストに結び付けられた。
(*ヘレニズム文化にミトラ教が入る)
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キリスト信仰は、西暦250年から304年にかけてローマ帝国から大規模な迫害を受けた。
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313年コンスタンティヌス帝は、キリスト教を公認した。391年キリスト教はローマ帝国の国教になった。(年号は、キリスト教年表Wikipedia参照)
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キリスト教徒は、ササン朝(ローマ帝国のライヴァル)に通じているとローマ帝国から疑われることを避けるために、クルド・イラン的(ミトラ教的)な要素とヘレニズム派(ミトラを唱えた)を排除し始めた。ミトラ教色の強いものは排除されたが、完全に消すことはできなかった。ヘレニズム哲学も排除できなかった。
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ミトラ |
キリスト |
誕生の予言と目撃 |
ミトラ誕生は、3人の占星術の学者たちが予言し、羊飼いがその誕生を目撃する。そして彼らは捧げ物をもって誕生を祝いに行った。 |
これは福音書のイエス誕生と通じている。 |
誕生日 |
ミトラの誕生日は、冬至の日、12月25日。 |
これはイエス・キリストの誕生日に置き換えられた。 |
奇蹟 |
ミトラは死者をよみがえらせ、病気を治し、目の見えない者の目を見えるようにし、歩けない者を歩けるようにする。 |
イエスの数々の奇蹟と共通している。 |
12弟子 |
ミトラは12星座に囲まれる。(12星座は12人の神に象徴) |
イエスには12人の使徒がいた。 |
復活祭 |
ミトラの勝利を春分の日に祝う。 |
キリスト教の復活祭 |
最後の晩餐 |
もとはミトラのオリンポスでの祝宴 これはミトラが天上に帰還する前日に12人の光の友たちと最後の晩餐をする |
この内用がモデルになっている。 |
聖体拝領 |
ミトラ教の密儀では、牛を殺して、その肉と血をメンバーとともに食べる。 |
食べるのがイエスの肉=パンとイエスの血=ワイン |
洗礼の儀式 |
ミトラ教では、メンバーが水に体を浸す洗礼という儀式 |
これはキリスト教の儀式そのままである。 |
メシア思想 |
ミトラも救世主 |
イエスはメシア |
聖日 |
ミトラ教の聖なる日は、日曜日である。 |
『旧約聖書』によれば安息日は土曜日であったが、キリスト教はミトラ教の影響で、安息日を日曜日にした。 |
最高位名称 |
ミトラ教の最高司祭は「パテル・パトルム」(父の中の父)と呼ばれていた。 |
これがそのままカトリックの教皇の名称「パパ(父)」に通じる。 |
創造主との関係 |
創造主アフラ・マズダの子供とされている。 |
イエスは創造主なる御父がいる。 |
死と復活 |
ミトラは悪の根を絶つために肉体から抜け出て冥府に下り、三日後にもどった |
キリストは十字架にかけられて死んだ(冥府に下りた)が、三日後に復活した |
教え |
ミトラは友愛 |
キリストは隣人愛 |
・西アジアのキリスト教では教区長をミトラと呼ぶ。
・キリスト教の司教はミトラ帽をかぶる。キリスト教の職階および司祭服は、ミトラ教の模倣である。
-ミトラ教と神智学-、-ミトラ教研究.ミトラとキリスト-より