最近、ドラマや映画で「諜報員」や「情報機関」を扱った作品を見ることが増えました。

そこで気になったのが、

「実際の日本では、情報を扱う人たちはどこで教育されてきたんだろう?」

ということ。

今回は、日本の情報教育の歴史を少し調べてみました。

■ 戦前の日本

戦前の日本では、現在のように「諜報員を育成する学校」という形で一つにまとまっていたわけではありません。

陸軍や海軍などの組織の中で、外国語、地域情勢、通信、情報収集など、それぞれの任務に必要な教育が行われていました。

特に外国語を学ぶことは重要でした。

相手国の言葉を理解できれば、新聞や文書などから情報を得ることができます。

そのため、語学教育と情報活動は深く関係していました。

■ 戦後になると大きく変化

第二次世界大戦が終わると、日本の軍事組織そのものが大きく変わります。

そして1954年、自衛隊が発足します。

ここから現在につながる「自衛隊の情報教育」の歴史が始まっていきます。

自衛隊では、部隊の活動に必要な情報を収集・分析する能力が重要になります。

ただし、昔の「諜報」というイメージだけで考えると、実際の情報業務とは少し違います。

現在の情報活動では、

・情報の収集
・情報の整理
・情報の分析
・地図や地理に関する知識
・外国語
・通信や情報システム
・安全保障環境の理解

など、幅広い知識が必要になります。

■ 「学校」だけで完結するものではない

ここが個人的に面白いと思ったところです。

情報を扱う人材は、単純に「この学校を卒業したら諜報員になる」という仕組みではありません。

一般的な自衛官としての教育を受けたあと、職種や所属、担当する仕事に応じて専門的な教育を受けていくという考え方があります。

つまり、

基礎教育 → 専門教育 → 実務経験 → さらに専門的な教育

という形で能力を身につけていくわけです。

■ 昔と現在で何が変わったのか?

昔の情報活動では、紙の資料や人的な情報、無線通信などが重要でした。

しかし現在では、衛星、電子情報、インターネットなど、扱う情報そのものが大きく変化しています。

そのため、現代の情報要員には、昔ながらの語学や分析能力だけではなく、ITやデータを扱う能力も求められるようになっています。

「諜報員」という言葉から想像する姿と、実際の情報職の仕事には、かなり違いがあるのかもしれません。

■ 歴史を調べると面白い

『VIVANT』のような作品を見ると、情報機関や諜報員の世界が気になります。

でも、フィクションと現実を比べてみると、さらに面白いです。

日本の情報活動も、時代によって必要とされる能力が変わってきました。

戦前から戦後、そして現在。

「情報を集める」という基本は同じでも、その方法や必要な知識は大きく変化しています。

今回はかなり大まかにまとめましたが、次回はもう少し掘り下げて、

「戦前の日本では、実際にどのような情報教育が行われていたのか?」

について調べてみたいと思います。

こういう歴史を知ってからドラマを見ると、また違った見方ができそうですね。