静岡県が募集した「富士山長歌作曲コンクール」に応募してみました。 いつもは文部省唱歌などをピックアップしてマイペースでアレンジしたり しているのですが、今回は初めてのコンクール挑戦ということで、楽しく 取り組ませて頂きました。結果は、やはり残念な結果でしたが(笑) せっかくなので、Youtubeで公開することにしました。 静岡県の担当者の方に問い合わせたところ、歌詞には特に著作権は ないとのことでしたので、歌詞も含めた形で公開しています。 

 

 ・楽曲名:富士山のうた(富士山長歌作曲コンクール応募作)

 ・作詞者:山部赤人、高橋虫麻呂(万葉集)

 ・作曲者:みかんと金柑

 ・演奏:Sibelius with NotePerformer

 

 誰にでも親しまれ、品格ある富士山賛歌、というお題でしたので、 小学生でも歌える、覚えやすい曲、それほど難しくなく弾ける伴奏、 を心がけました。覚えやすく、且つ、飽きがこないように、2つの メロディーだけでありながら、主調→五度調→六度調→五度調→ (間奏)→主調と転調を繰り返し、全体を下記のように時の流れに沿った 富士山のうたに仕立てました。

 

  ・万葉の時代 人々に神の山と称えられて鎮座する富士の山

  ・平安時代 百人一首にも読まれた富士の山

  ・鎌倉時代 見上げればいつも山頂に雪を抱く富士の山

  ・江戸時代 縁起の良い初夢は一富士、二鷹、三なすびとも親しまれた

  ・当時流行した浮世絵にも描かれ、海を越えてゴッホの作品にも登場する富士山

  ・宝永の噴火は約二週間も続き、江戸の街は昼間も暗くなったという

  ・黒船の来航から文明開化へと時代が移り変わる中でも神の山富士は

  変わらぬ姿でそびえている

  ・明治~大正~昭和~平成と人の世は大きく変わっていく

  ・街に高層ビルが建ち並ぶ今も昔と変わらず佇んでいる

  ・世界遺産となり、今では世界中から人が訪れる富士山は日本の宝、静岡の誇り

 

 

https://youtu.be/8W0aup44o5U

 

【歌詞】
天地の別れし時ゆ
神さびて
高く貴き駿河なる富士の高嶺を
天の原降り放け見れば
渡る日の影も隠らひ
照る月の光も見えず
白雲もい行きはばかり
時じくそ雪は降りける
語り継ぎ言い継ぎ行かむ
富士の高嶺は

田子の浦ゆ
うち出でて見れば
真白にそ
富士の高嶺に
雪は降りける

なまよみの甲斐(かひ)の国
うち寄する駿河(するが)の国と
こちごちの国のみ中ゆ
出で立てる
富士の高嶺は
雨雲(あまくも)も
い行きはばかり
飛ぶ鳥も飛びも上らず
燃ゆる火を雪もち消ち
降る雪を火もち消ちつつ
言ひも得ず
名付けも知らず
くすしくも
います神かも
せの海と名付けてあるも
その山のつつめる海ぞ
富士川と人の渡るも
その山の水のたぎちぞ
日の本の大和の国の鎮めとも
います神かも
宝ともなれる山かも
駿河なる富士の高嶺は見れど飽かぬ
かも