ハイスピードで読んでます、小川糸さんの本
だって面白いんだもん
読み始めたら止まらない
あぁ、心から本読むのが好き
そう思わせてくれる2冊でした
今回読んだのはまずは「ツバキ文具店」
古都鎌倉に祖母から「ツバキ文具店」を引き継いだ鳩子(ポッポちゃん)
文具販売もしているのだが、本業は代筆屋
友人への絶縁状や天国からの手紙など、舞い込む仕事は風変わり
その依頼人の気持ちを汲み取り相手に気持ちをどう伝えるか真剣に考え、手紙を書いていく
鳩子のまわりの人たちも個性的
お隣の恋多きおばあさんのバーバラ婦人
1度出した手紙をどうしても取り戻したいと依頼した学校の先生のパンティ
借金を断る手紙を書いて欲しいと依頼してきた男爵
鏡文字しか書かないQPちゃん
身近な人との毎日の関わりを大切にしたいと思える作品でした
この本にもいくつもの素敵な言葉が出てきますよ
少女のような老人バーバラ婦人が教えてくれた秘密のおまじない
「あのね、心の中で、キラキラらっていうの。目を閉じて、キラキラ、キラキラ、ってそれだけでいいの。そうするとね、心の暗闇にどんどん星が増えて、綺麗な星空が広がるの」
「キラキラって言うだけでいいんですか?」
「そう、簡単でしょ?どこでもできるし。これをやるとね、辛いこととか、悲しいこととかも、全部きれいな星空に紛れちゃうの」
いい魔法だねー
私も試そう😊
お母さんを亡くしたQPちゃんのお父さんの言葉も
後悔しないなんて、ありえないんです。ああしてあげればよかった、あの時あんなこと言わなければよかった、ってね。ボクもずっと思ってましたから。
でも、ある日気づいたんですよ。気づいたっていうか、娘に教わったんです。
失くしたたものを追い求めるより、今、手のひらに残っているものを大切にすればいいんだって。
それに、誰かにおんぶしてもらったなら、今度は誰かをおんぶしてあげればいい。
手に残っている幸せを大事にかぁ、そうだね
うん、そう思う
声で聞くより、読む方がすーっと心に入ってくる
だって気に入ったところは何回も読んでみれるから
だから本が好き
そして、この「ツバキ文具店」の続編となる「キラキラ共和国」
こちらは、友達になった6歳のQPちゃんとお父さんとポッポちゃんが家族になるお話
ポッポちゃんは、年は離れていてもQPちゃんが大好き
QPのお父さんミツローさんとも過ごすうちに、2人にも愛情が芽生え
ポッポちゃんとミツローさんは結婚した
仕事の都合で一緒には生活をスタート出来なかったが、日常的な事一つ一つで家族としての幸せを感じていく
もうそれが読んでいるだけでこちらも幸せな気分が溢れてきてたまらない
ラブラブな話ではない
ほんとに普通の日常の話に幸せを感じる
そしてそんな一つ一つの描写が小川糸さんのマジックでリアルに場面が思い浮かべられるからだと思う
たとえばね
スニーカーを脱いで、そっと水底にかかとをつける。ミツローさんに手を握ってもらってゆっくり立ちあがると、土踏まずに、コロコロとした丸い石があたった。
水は冷たい。けれど、水にぎゅっと抱きしめられているようで気持ちよかった。10秒以上足を浸していると、冷たくてつま先が痛くなる。
石の上に上がり、冷えた足元を日向に干して温めた。目を閉じると、まぶたの裏にマーブル模様が広がっていく。ここでは鳥の声までが豪快だ。
この足の感触まで一緒に体感出来る感じがいい
もちろん映画やドラマも好きですよ
でも本は想像力で自分がイメージする主人公や舞台や景色を見れる
多分、100人読んだら100通りの物語が見えるはず
やっぱり本って良いなぁ
次の本を実は手に入れてあるんだけど、読んでしまいたくないような、早く読みたいような・・
今回の2冊、ほんとに幸せな気分になる2冊でした😊