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17Jun
- アルコールについて
  アルコールは体に良くないと、薄々分かってはいてても、お酒が好きでついつい飲んでしまう人は多いだろう。飲みすぎなければ問題ないと考えるかも知れないが、アルコールは少量でも体に悪いようだ。このことを認識している人が世界中で増えてきているそうだ。お酒を飲まないことがトレンドになってきている。アルコールはソフトドラックに分類されてもいい程の依存性を持っている。毎日少量でもお酒を飲みたくなれば、軽度ではあるが、既に依存症に陥っている。たとえ少量でもアルコールを長期に渡って摂取し続ければ、病気になるリスクが確実に高くなる。アルコールが体内に入ったら、アルコールを分解する物質が肝臓から出る。この物質の分泌量が増えれば、肝臓は徐々に悪くなっていく。アルコールを止めるには、禁酒を90日続ける必要があると言われている。90日続けられれば、習慣となり完全に止める事ができるようになるそうだ。
10Jun
- 賃貸の家賃交渉について
  不動産屋と接する時は十分に気をつけないといけない。情報が閉鎖的であるため、平気でうそをつく人が多いからだ。不動産屋の人は「見た目は弁護士、心は詐欺師」と言われている。入居した後であっても家賃交渉をすることは全然問題はない。むしろ、積極的に行った方がいい。家賃交渉はしてはいけないという法律的な規制はない。家賃は一般的に年々安くなっていくものなので、絶対に見直すべき。大家からしてみれば、退去されることが一番されたくないことであるため、退去されるくらいなら、家賃を下げた方がまだましだと考えている。妥当な家賃にまで下げる交渉をするには、先ず、周りの相場を知る事が大事だ。周辺の同程度の物件を調べて相場を調べてみる事が大事だ。交渉先は管理会社となるのだが、実のことろ、管理会社から大家への交渉はそれ程熱心にやってくれるものではない。管理会社からしてみれば、家賃がいくらであろうとどうでもいいからだ。管理会社と交渉して無理であれば、大家に直接交渉してみても全然OKとなっている。交渉時期は2～4月と9月は避けた方がいいと言われている。繁忙期であるため家賃相場は相対的に高くなる時期だからだ。交渉のポイントは、丁寧に。そして、強くいうこと。ダメ元でも勇気を出してやってみる事が大事だ。
03Jun
- 腎臓病について
  腎臓病は“ないないづくし”の病気だと言われている。診断方法がない。診断基準に明確なものがない。治療方法がない。腎臓に鋭利に反応するマーカーがない。腎臓病を予防するには、早期発見が重要だと言われている。早期に見つけることができれば、リスクファクター（危険因子）を管理することで、進行はかなり抑えられると言われている。そのためには、数値を悪くしている要因を洗い出すことが重要。医師によるかも知れないが、20～30項目の問診と、50項目の検査をまずやることになる。腎臓病の検査で唯一の確定診断法が腎生検となる。しかし、侵襲性の高い検査であるため、CKD患者に対して実施されることはまずない。CKDとは慢性腎臓病のこと。検査方法はないといったが、腎臓の異常は、尿の異常にほぼリアルタイムに反映されることが分かっているため、尿を検査すれば大抵当たっていると言われている。腎機能の壊れた部分を元に戻す方法はない。やることはいえば、これ以上クレアチニンが下がらないようにして、残っているネフロンを保護するといったことだけとなる。結局、食事や生活習慣を見直しましょうということになる。糖尿病が機縁して腎臓病になる人もいてるが、そういう人はむしろ少数派。腎臓に関してはなんらかの対策をしないと、近い将来、人工透析が必至になってしまう。腎臓病の予防として、水を大量に飲むことが推奨されている。水は結石予防にもいいが、“腎臓の薬”でもある。成人だと、1500mlが1日の飲水の目安と言われているが、クレアチニンが高い人は、それ以上飲んだ方がいいそうだ。
20May
- トゥキュディデスの罠について
  国際的に注目されている、米中の対立であるが、米中関係はトゥキュディデスの罠に落ちていると指摘している専門家がいる。古代ギリシアでトゥキュディデスの罠が原因で戦争になって事例がある。スパルタとアテネの戦争だ。両国は30年に渡りペロポネソス戦争を戦った。この戦争を記録した人がアテネの歴史家、トゥキュディデスだ。旧覇権国家スパルタに対し、新興国アテネが覇権国家の地位を脅かしたことが戦争の原因だと分析している。2013年にアメリカの政治学者、グレアム・アリソンが、このような覇権国家の交代が大戦争の要因になっているとして「トゥキュディデスの罠」と名付けた。やがてアメリカと中国は戦争になるだろうと予言している。
13May
- 中央銀行デジタル通貨について
  中央銀行デジタル通貨（CBDC：Central Bank Digital Currency)とは、中央銀行が発行するデジタルの法定通貨のことだ。そして、CBDCを世界で先駆けて作り始めているは中国だ。日本はといえば、日本銀行のホームページを見るところによると、現時点では発行する計画は立てていないことをはっきりと表明している。しかし、勉強会は頻繁に行われており、検討だけはしている模様。各国の動きはどうだろうか。中国に続いて積極的に導入準備に入っているのが、EUとスウェーデン。スウェーデンはEU加盟国ではあるが、ユーロではなくクローナという独自の通貨を発行している。アメリカはといえば、Meta（フェイスブック）が作ったlibraが頓挫したため、Diemという名に変えて、米ドルと連動させた法定通貨を自国内で普及させようと頑張っている。日本は世界で第3位のGDPを誇るにも関わらず、この点においては中国、アメリカに完全に後れを取っている。日本では電子決済そのものの普及率が世界的に低いことが影響しており、デジタル通貨を普及させるには何かと影響度が大きいようだ。CBDCの普及は、世界の覇権争いにとてつもなく大きな影響を与えるといわれている。米中の覇権争いが激しいが、その中で日本の立ち振る舞いが、今後日本の経済にどの程度影響を及ぼすか分からないと言われている。残念なことではあるが、ドメスティックな経営戦略を取ってきた悪影響は、後々、どこまでも尾を引くことになるということだ。さて、CBDCが普及したことによる最大のメリットは何かといえば、国際送金で手数料がかからないということだ。「海外に送金することなんてないし、そんなに重要なことなのか？」と、思うかも知れない。確かに、一般市民が海外に送金する機会なんてほとんどないだろう。しかし、世界の金融市場では、マネタリーベースの何倍ものレバレッジがかかったマネーが流通しているのだ。富裕層からしてみれば、これほど重要なことはないのだ。仮想通貨の中で今一番普及しているのは何といってもBTCだ。法定通貨に代わる仮想通貨は、BTCが一番近いと想像されていた。しかし、BTCはボラティリティが高く、ほとんど、投機目的としてしか使われていない。BTCが通貨として普及するのは既に現実的でなくなってきている。そこで、ボラティリティを安定させる仮想通貨として、ステーブルコインが生まれた。ステーブルコインは、経済の変動に合わせて、自動で流通量が調整できる仕組みがアルゴリズムとして組み込まれているのだ。国境の垣根を越えて、ステーブルコインを世界でいち早く流通させようと考え出したのがマーク・ザッカーバーグだ。そして、Meta（フェースブック）はlibraというステーブルコインを作った。各国の中央銀行が担っている役割をいち民間企業が担おうとして動き出したのだ。しかし、この計画は各国の中央銀行からの猛批判にさらされ、結局頓挫に終わった。マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドが言った有名な言葉がある。「私に一国の通貨の発行権と管理権を与えよ。そうすれば、誰が法律を作ろうと、そんなことはどうでも良い」国民国家の幻想を打ち砕き、国家よりも強い権力をいち企業を持つといった野望が、マーク・ザッカーバーグにはあったのだろう。そもそも、通貨の発行は国家しか行ってはいけないといった規制はどこにもない。通貨の発行は国家が行わないと、そもそもうまくいかないものだという考えについては、専門家の間でも意見は統一されていないのだ。現に、アメリカのFRBも本質的にはプライベートバンクだったりする。さて、デジタル人民元の準備が着々と進められている中国であるが、中国における、電子決済の普及率は爆発的に高い。電子決済とは、日本でいう、PayPay、d払い、楽天ペイ、auPAYのことだ。中国では多くの若者が、既に普通に使っている。中国で一番普及している決済アプリは、アリババの傘下にあるアントグループが作ったAlipeyだ。このアントグループが香港と上海の証券取引所にIPOしようとしたところ、国家によって、上場が規制されたという話が、少し前に話題になった。上場すれば、予想される調達額は史上最高になるだろうと前評判されていたにも関わらずだ。株主にとってこれほどのショックはないに違いない。それにしても、中国国家はなぜアントグループをそれ程脅威とみなしたのだろうか。恐らく、CBDCの覇権をアリババに握られたくなかったのだろうといわれている。さて、CBDCが普及したら今の銀行はどうなるだろうか。CBDCが普及すれば、各国間がCBDCの競争にさらされ、手数料は極力低くなるだろうといわれている。そうすれば、手数料と利子で儲けていた銀行の存在意味は消えてなくなる。そもそも、イスラム金融では利子など取っていないのだ。利子をとって儲けようとする仕組み自体、銀行が世の中で果たす役割の本質からしてズレているということだ。ユダヤ金融の脅威となるに違いない。
06May
- AIについて
  AIビッグバンが起こったが2012年といわれている。ディープラーニングが衝撃をもって迎えられた年だ。そして、AIは2017年にブレークスルーを迎えたと言われている。その間、たったの5年。この短さ加減は凄まじいと言われている。ディープラーニングのコアな部分については、専門家においても、実のところ、よくわかっていないこともあるらしい。現在においても、AIは不気味なものとして捉えられている。ここ数年の間で大きなパラダイムシフトが起こっている。シリコンバレーでは、なぜ、天才肌でもない、ごく普通の人がイノベーションを起こせているのかということについて、専門家が真剣に議論している。「デザイン・シンキング」というメソッドがある。つまり、深く考えない。考えるよりも先に手を動かすことが正解なのだと結論づけられている。今までは職種について「ホワイトカラー」、「ブルーカラー」などと言われてきた。これから「クリエーター」(コードを書く人)、「サーバー」(単純作業)に分類されるようになると言われている。AI,ロボットの爆発的な普及期が近未来にいづれ来ると言われている。アメリカでは格差の拡大が史上最悪のレベルにまで進んでいる。AIの出現によって、アメリカにおける失業率はこれから、更に高まるだろうといわれている。そして、格差もまた更に広がっていくだろうと。そして、一番ダメージを受ける職種がホワイトカラーだと言われている。日本では銀行の人員削減が更に加速し、医師、弁護士の人員は減っていくことになろうと予測されている。
15Apr
- 薬物について
  日本では大麻取締法があって、大麻を保持していれば違法となってしまうが、戦前まで、日本で大麻は全然合法だった時代があった。それが、戦後になってGHQによって禁止された経緯がある。その大麻が、アメリカで合法になりつつある。その昔、アメリカでアルコールが禁止されていた時代があった。するとどうなるかといえば、闇アルコールが流通し出すことになる。闇アルコールなので、メチルアルコールの混ぜ物が出回り、それによって失明した人が相当数出たようだ。大麻はソフトドラッグの部類に入り、薬物のゲートウェイドラッグと言われている。だが、言われているだけで、実際に、調査研究をした人がいないため、エビデンスがないので実際のところはよくわかっていないのが実情らしい。お酒を飲んだからといって、依存症になる人もいれば、ならない人も相当数いてる。なので、大麻をやったからといって、覚せい剤に走る人は殆どいてないだろうと言っている専門家もいてる。メチルアルコールは飲んだら失明するが、お酒はエチルアルコール。肝臓で分解されてアセトアルデヒドになる。その後、酢酸になって体外に排出される。このアセトアルデヒドが発がん性を持っている。お酒が飲めない人が無理して飲むと癌になってしまうのだ。体内に万能酵素というのがある。これを持ってれば、薬物でもアルコールでも、たちどころに体内で分解されてしまう。アルコールが駄目な人でも鍛えると飲めるようになるといわれているが、つまり、体内で、この酵素が作られたという事になる。アルコール依存症を緩和させる薬は既にできている。この薬を飲むとアルコールを飲んでも気持ちよくならなくなるらしい。ヘロインはけしの実、コカインはコカが原料になる。ペルーに行くとコカは普通に売られている。コカ茶というのもあるらしい。ペルーではインカ帝国時代にコカは流行っていた。覚せい剤は日本人が作っている。大正時代に東京大学の教授が化学合成して作ったものた。そして、覚せい剤は第二次大戦で実際に使われていた。特攻隊がこれ打つと死の恐怖がなくなるらしいので、打って出撃していったらしい。女性もまた、覚せい剤を打って、戦争需要のため夜通しで働いていたという。昔、ヒロポンという薬が普通に売られていたが、実はこれ、覚せい剤の薬。1950年位まで薬局で普通に売られていたという。オランダでは大麻は昔から合法になっている。珈琲ショップへいくと、怪しげな雰囲気の中で、みんなプカプカやっているらしい。鬱になると薬物に走りやすくなる。「〇〇であらねばならないという考え」が鬱になる原因だといわれている。鬱を治すにはアルコールの量は減らさないと実は治らないものらしい。アルコールの量と鬱は相関関係がある事が既に研究によって分かっているのだ。
08Apr
- エストニアについて
  IT国家として最先端をいっているエストニアだが、そもそもどのような国なのだろうか。エストニアは長年にわたり、色々な国から支配を受けてきていた歴史を持っている。そして、1991年になって漸く独立できた国だ。このような歴史的な背景から、もうこれ以上侵略は受けたくないという国民の意識が強く、侵略に対する危機感を常に持っており、国民の結束力も強いものがある。それだけではない。エストニアにはもともと、優秀なエンジニアが多く存在している。教育においても、学校では1人1台のPCを使って授業をおこなっている。サイバーセキュリティの完成度が高く、ブロックチェーンのインフラが既に完成しているのだ。日本ではこれからブロックチェーンを使って何をしようって言っている段階だが、既にエストニアでは普通に利用されている。エストニアに視察にいった専門家が言っていた。「IT先進国というよりは、IT使い倒し先進国だと」
02Apr
- パワハラ防止法について（その２）
  2020年6月のパワハラ防止法で、何を持ってパワハラとするかについて指針が決められた。大きくはこの３点。・優越的な関係を背景にした言動であること・業務上必要な範囲を超えたものであること・労働者の就業環境が害されること厚生労働省が各都道府県の労働局に向けて配布している資料によると、暴言が1回でもあれば、パワハラに該当すると書かれてある。一発即レッドカードになる。パワハラ防止により、会社の窓口に相談がきたら、事実関係を調査しなくてはいけない。これは義務になる。パワハラがあったと認定されたとしても、加害者がクビになるわけではない。会社がクビだと判断してしまえばクビなのだが。しかし、会社は加害者に対してなんらかの措置を行わなくてはいけない。これも義務づけられている。大抵の場合は、人事異動となるようだ。そして、被害者が相談したことによって不利益がないように、会社は措置を取る必要がある。これも義務となる。もし、会社が何も対応しなければ、被害者は泣き寝入りなのだろうか。次なる相談相手は、都道府県にある労働基準監督所となる。会社が義務を怠ると監督所から会社に指導が入る。指導が入るといったってなにか罰則があるのかといえばなにもない。それでもなにもしない場合、厚生労働大臣からも是正指導が入る。これでもなお従わない場合は、事業主の名称が公表されることになるようだ。ブラックリストとしてネット上の公開される。「だから何？」といってしまえばそれまでだ。
19Mar
- パワハラ防止法について
  パワハラ防止法が2022年4月1日から施行される。大企業においては、2020年6月より既に施行されており、中小企業においては適用外であった。中小企業においてはいままで、パワハラ対策を行う必要がなかったのかといえば、そういうわけではなく、努力義務だけは課せられていたようだ。それが、2022年4月1日より中小企業においても適用されることになった。パワハラ防止法が施行されると、会社は相談窓口を設置し、会社でパワハラがあった場合、対応をしなくてはいけなくなる。パワハラの相談があった場合、相談窓口の人が、社内で事実調査を行い、パワハラに該当するかどうか判断をすることになる。相談員が「これはパワハラには該当しないでしょう」と判断した場合は、泣き寝入りなのだろうか。次なるステップとしては、たいていの場合、労働審判の申し立てを行う流れとなる。相談員が「パワハラに該当しますね」と判断した場合、会社は加害者に対してなんらかの処分をおこなわなくてはいけない。加害者に対し、人事を変更するとかしなくてはいけない。果たして、会社の相談員の調査はどの程度信用できるのだろうか。恐らく、それなりの研修は受けてのことだろうとは思われる。「今日からあなたは相談員です。よろしく」とだけ言われれても、どう対応したらいいか困惑する人もいるだろう。パワハラを相談した人が「この相談員は信用できねぇ。パワハラがあったのに事実無根と言いいやがった！」となった場合、社内調査を外部の人間（弁護士とか）に依頼することはできるのだろうか。これはちょっと難しいようだ。これに対しては会社は外部の調査を拒否する権利を持っているからだ。さて、次なる手に打つ場合、民事訴訟をして損害賠償を請求することができるが、名誉棄損となれば、刑事事件として告訴してもいい。告訴は訴訟とは異なり、警察に書類を提出すれば告訴だ。パワハラ訴訟の場合、慰謝料は、50万〜100万円が相場といわれている。パワハラ訴訟の慰謝料は一般的に高くないといわれている。アメリカでは巨額の金が動くようだ。アメリカでは日本に比べてパワハラ文化が少ないといわれているがこのような事情もあるようだ。精神的な被害の大きさは強中小に区別され、それによって慰謝料が決まる。いきなり訴訟に踏み込むのではなく、たいていの場合、労働審判の申し立てを起こすことから始まる場合が多い。労働審判は平成18年4月に始まった比較的新しい制度。労働審判事件の70%が調停成立で終了している。裁判のように長期化しないというメリットがある。双方が調停内容に合意すれば解決金が入る。解決金の相場は、60～100万円。逆に失敗したら20～40万の損失を被ることになる。労働審判の申し立ては、上司個人に対しては訴えられない。訴えることができるのはあくまでも会社だけとなる。
12Mar
- 薬膳について
  地元のコミュニティセンターで薬膳料理講座を受けてきたので、その内容をおさらいするために記事にしておく。そもそも薬膳は、中医学の一部として位置づけられており、中医学は東洋医学の一部として位置づけられている。逆にいえば、東洋医学の中に中医学があり、中医学の中に薬膳があるといえる。東洋医学と一言でいっても沢山の分野がある。韓国には韓方があり、日本には漢方がある。チベット医学、アラビア医学、アーユルヴェーダも立派な古典医学として位置づけられおり、東洋医学の一部である。漢方は元々は中国から日本に入ってきた医学であるが、鎖国をしていた影響で、江戸時代に日本で独自に体系づけられた歴史がある。よって、中国とは別の日本版漢方の考え方があるということだ。どっちが正しくてどっちが間違いということはない。中医学には古典となっている三大書物がある。・神農本草経・黄帝内経・雑病雑病論黄帝内経だけは、昔、簡易な解説本を読んだ記憶がある。残りの２つは講座で初めて耳にした。時間があれば一度じっくり読んでみたいものではある。しかし、家庭を持つ社会人にそんな時間などない。興味深い話を１つ聞いた。医師には上医、中医、医下と三種類のタイプに分けることができる。医下は巳（い）病を治すが、上医は未病を治すと。薬にも上薬、中薬、下薬の三種類のタイプがある。下薬は皇帝に該当し、常用できる薬で体を作る役割がある。中薬は臣下に該当し、効果のある薬。上薬は名使いに該当し、効き目が強い薬。効き目が強いのがいい薬だと認識しがちだが、中医学ではそのような薬はいい薬ではないとされる。副作用もあるだろうから、たしかにいいことはないだろう。薬は極力飲まないことに越したことはない。自然の食材を薬のように食し、未病を治す（病気を未然に防ぐ）ことを心掛けるのが一番いいということだ。だが、本当に病気になった時には投薬するのは致し方がない。一般的に栄養はバランスよく摂ることが重要だといわれる。中医学においても同じことをいっている。中医学では栄養のバランスを５つの要素に分類している。中医学において「５」とうい数字は完全数とされ、自然界を５つに分類している。その５つとは「火、水、木、金、土」の５つ（曜日の中で日月以外と覚えておこう）。これを五行論とよんでいる。中でも「土」が基礎であり一番重要とされている。そのことを「五行土王」という。土は五つの要素のなかの王様だよという意味だろう。五行の各要素の関わり合いも重要だ。五行の各要素が互いに制御し合う「五行相克」。互いに養成し合う「五行相生」。大きく２種類の作用をもたらす働きをしている。この関係を五芒星の図で表すことができる。（スペースの関係で、図の掲載は省略します）完全数５は味の種類も５つの種類に定義している。「酸・苦・甘・辛・塩」の５種類だ。「五味調和」といって、五種類の味をバランスよく食することが健康維持に重要だといっている。甘、塩、苦は、普通に食事をして、わりと摂取できていると思われる。残りの酸、辛をどう摂取するかだが、酸は酢を飲めばいい。辛はカレーを食えばいいだろう。薬膳と対局にある考え方が西洋医学だ。栄養の五大要素といわれる、炭水化物、脂質、タンパク質、ミネラル、ビタミンを取りなさいといっている。この考えは「理論」から生まれたもの。薬膳は眉唾扱いされがちだが、薬膳は昔の賢人たちの「経験則」によって体系づけられている。侮ってはいけない。食生活に五行論の考え方を取り入れるときっと健康に役立つに違いない。
05Mar
- リンカーンについて
  アメリカの歴代大統領の中で、一番人気がある人物は誰かご存じだろうか。バラク・オバマ？・・・アホな。それとも、独立戦争でイギリス支配からアメリカを独立させた人物、ワシントン？うーん、違うな。一番の人気は誰かといえば、実はリンカーンなのだ。リンカーンといえば南北戦争を惹起し、奴隷解放を行った人物だ。奴隷制度は有史以来、ずっと続いてきた制度であった。それを歴史上始めてなくすことに成功した人物である。この功績は凄い。否、凄いどころではない。凄過ぎるのだ。リンカーンは性格的には大人しい人物であった。しかし、リンカーンの妻メアリーは至って恐妻家だった。メアリーは若い時からこのように宣言していたという。「私は大統領になる人物と結婚する」と。この人物こそ将来の大統領候補であると、誰の目からしても有望であったある若手の政治家と、一旦付き合ったことがあったのだが、その人物は自ら振った。「この人物は大統領にはならない」。そしてメアリーが目を付けたのがリンカーンであった。この頃、リンカーンが大統領の器だとは思っていた人物は誰一人としていなかった。しかし、メアリーの先眼感は超越的だった。誰の目にも見えていなかったことが彼女の目には映っていたからだ。メアリーの恐妻家ぶりは凄まじかったに違いない。リンカーンはメアリーといよいよ結婚するという前日になって、メアリーのことが怖くなり逃亡し出すのだ。しかし、何の運命のいたずらがあったか知らないが、２年後に偶然にも２人は出会い、勢いで結婚することになるのだった。リンカーンは、学歴なし、金なし、欠陥だらけといった男だった。そんなリンカーンであったが、大統領選のときに、どの候補者も取らないような戦略を取ることになる。リンカーンからしてみれば、このような戦略しか取りようがなかったのだろう。難しい事は一切言わない。選挙活動では、ポスター、新聞に自分の弱点を書く。そんなリンカーンであったが、演説力だけは抜群の才を持っていた。彼は市井のハートに響く言葉を発することができたのだ。ハートに響く言葉って何？と思った方は、スティーズ・ジョブズのプレゼンをイメージしてくれればいいだろう。「貧しい、金なし、コネなし」この言葉が、同じ境遇にいる多くの市井の民の心を掴んだのだ。リンカーンは選挙の時から奴隷解放は、マニフェストに組み込んでいた。アメリカ南部の農業地帯では奴隷は重要な稼ぎ手であった。奴隷がいなくなっては、彼らの農業経営に支障が出てしまうことは必至であった。そんな奴隷推進派を退け、彼は票を獲得することの成功したのだ。大統領の就任した彼は、全世界に向けて奴隷解放宣言を発した。奴隷解放はアメリカ国内だけの問題ではなかったからだ。
26Feb
- エピジェネティクスについて
  自分に才能がないのは親から引き継いだ遺伝子の影響だから仕方がない。このような考えは全くもって杞憂であることが判明しつつある。従来の遺伝学では、遺伝子が本人の全てを決定するものと考えられてきた。親が持つ遺伝子は子にそのまま遺伝され、同じものを引きずりながら子孫を残していくと、そのように考えられてきた。しかし、次のような事例がある。双子の子供は遺伝子的には同じであるにも関わらず、成長すると全く異なる性格に育つことがある。このような事例は枚挙に暇がない。突然変異でも起きない限り、従来の遺伝学では、この事実については説明ができないでいた。しかし、この謎が最近解明しつつあるのだ。双子の子供で元の遺伝子が同じであるにも関わらず、成長の過程で遺伝子が修飾され、全く異なる働きを示す事実が分かってきた。このような遺伝子の動きをエピジェネティクスという。エピジェネティクスには「後天的に決定される遺伝子的な仕組み」という意味がある。生まれ持った遺伝子に自分の全てが決定づけられているのかといえば、そういうわけではないのだ。例え遺伝子がよくなかったとしても、後天的に変えることができるということだ。希望を持とう。
19Feb
- 時間感覚について
  年齢を重ねると、１年があっという間に過ぎていく感覚になる。時間の速さは同じであるにも関わらず。誰もが感じているこの現象を、フランスの哲学者であるポール・ジャネーが、数式にしてくれている。Y = k ／ X （Y：心理的な時間　X：年齢）難解な記号は一切出てこない。随分と単純な数式である。つまり、いいたいことは「生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する（年齢に反比例する）」ということだ。この数式をジャネーの法則と呼ぶ。人生の体感時間でいうと、20歳で既に人生ので半分終わっているのだとか。実質時間で考えれば、20歳はまだまだこの先、長いと感じているだろう。そして、40歳になると、既に7割が終わっているのだ。今一度認識しておこう、人生は短いのだ。吉田兼好の『徒然草』に次のような文がある。「朝生まれたカゲロウは日暮を待って死に、夏を生きるセミは春も秋も知らないで死ぬ。考えてみると、日々を過ごすことができるということさえも、実にゆったりとしたことだと思えてくる。命が足りない、命が惜しくて死にたくないなどと思っていれば、たとえ千年生きていても、人生はたった一夜の夢と変わらない儚い気持ちがするだろう。」ある禅宗系のお寺の板木に書かれている言葉を紹介しよう。「生きることと死ぬことは人生の一大事。「一瞬を惜しみ　今を大切に　人の世はうつろう　時は人を待ってくれない」
12Feb
- 金の鯱鉾について
  名古屋城の有名な金の鯱鉾だが、本当に金でできているのだろうか。ズバリ言おう。２４金でできている。名古屋市長の河村たかしが自ら言っていたのをこの耳で聞いているので間違いない。一次情報である。金の中でも、２４金と１８金とがある。純度１００％の金を２４金といい、純度が７５％の金を１８金と呼ぶ。今から４００年前に徳川家康によって作られた名古屋城だが、１９４５年の大空襲で、名古屋のシンボルともいえる名古屋城は炎上して朽ち落ちた。名古屋の天守閣に登ったことがあるのだが、名古屋城がメラメラと燃えているパネルが展示されていた。大空襲により２００キロもの金が溶けた言われている。しかし、専門家は溶ける筈がないといっている。恐らく、下に落っこちて誰かが持って行ったんだろうという説の方が有望そうだ。４００年前の増築当時に使われた本物の金は、現在４キロだけ残っているそうだ。廃仏毀釈の時なんかは、国宝級の仏像を必死で隠し通して難を逃れたという話を京都の大徳寺の住職さんから聞いたことがある。戦前の国宝第１号の名古屋城であるが、それにしても、戦火が酷くなる前に、鯱を非難させておかなかったのだろうか。
05Feb
- オープンソースの文化について
  ネットの発達により様々な情報が共有される時代になった。SNSに代表されるようなこのような情報の流れを、知の民主主義と呼ばれる。知の独占と民主化は、常に対立してきた歴史がある。中世にギルドという職人の組合があった時代、専門スキルは一部の人間によって占有され、共有化されない時代があった。コンピュータも昔はIBM１社が独占的に作っており、他社が参入できない時代があった。ネットの黎明期、1990年代後半だろうか。ネットスケープとマイクロソフトのIEのブラウザ戦争があった。結果的にネットスケープは負けた。しかし、ネットスケープは次なる手に打って出た。ソースをオープン化させたのだ。この戦略が功を奏するかどうかは、やってみないと分からなかっただろう。だが、マイクロソフトの独占を駆逐するには、ソースのオープン化が必須だと考えたのだ。Windowsの全盛期から、フリーソフトはたくさん存在していた。窓の杜とかベクターとか、便利なツールが無料でダウンロードできた。自分も随分とお世話になったものだ。だが、オープンソースというのは昔は殆ど聞いたことがなかった。今のようなオープンソース文化がこれほど世界中に根付いたのには、リチャード・ストールマンという人物の功績があったからこそといわれている。オープンソース文化は自然発生的に生まれたものでは決してなく、作ろうとして作らなければ作られなかったものなのだ。リチャード・ストールマンはMITの人工知能ラボでハッカーをしており、優秀なプログラマーであった。ソースコードをオープン化させて、他人が書いたコードから学ぶ。エンジニアはこのような環境があってこそ成長できるのだという考えを持っていた。その考えの対局にいてたのが、ビル・ゲイツだ。ソフトウェアにはお金を払うべきだという考えが彼のスタンスであった。思い起こせば、マイクロソフトのライセンス料の高かったこと、高かったこと。ストールマンはこんなゲイツの考えに強く反発していた。ソフトウェアをビジネス化させると、ソースコードは企業の機密情報となり、他人が書いたソースコードから学ぶことができなくなる。エンジニアにとってこんな残念なことはなかった。だが、時の流れは歴史を作った。ストールマンがいなかったら、オープンソース文化のムーブメントも起こらなかっただろうといわれている。
22Jan
- カスクコンディションエールについて
  大学生の時、バックパッカーでイギリスのコッツウォルズ地方を、ローカルバスを乗り継いで冒険したことがある。そして、夕方、小さな村に入ると、必ずパブに行ってビールを飲んだ。日本の大手ビールメーカーが作ったピルスナータイプのビールしか飲んだことがなかった自分は、強いカルチャーショックを受けた。「イギリスではこんなにぬるいビールを普通に飲むのか。」「ぬるくても全然おいしいではないか。」そのときは知らなかったのだが、このビールこそ、カスクコンディションエールだったのだ。現地でしか飲むことのできないビールなのだ。イギリスに行く機会があれば、是非、このカスクコンディションを味わうべし。ロンドン市内にあるチェーン店にいって「これが本場イギリスのビールか。」と思っていたら、それは違う。ロンドンから少し足を延ばして、郊外の小さな村にいって、100年近く続く老舗のパブに行って飲まないと味わうことができビールがある。カスクコンディションエールが飲める店は限られている。店頭に正真正銘の看板を出しているので、それを目印にして店内に入ることだ。カスクとは樽のこと。つまり、樽から直接注がれたビールのことだ。樽から炭酸ガスによる圧力を加えずに直接グラスに注がれる。カスクコンディションエールは、リアルエールとも呼ばれる。リアルとあるので、カスクコンディション以外の製法で作られたエールはただのエールであって、偽とまではいわないにしろ、リアルエールと呼んではいけないのだ。この辺にイギリス人のビールに対するこだわりの強さがある。カスクコンディションエールは、醸造所で１次醗酵が行われた後、樽に詰められてパブに出荷される。樽の中で２次醗酵が進むため、できたてのエールがパブで飲めるようになるのだ。冷蔵庫に入れずに常温で発酵さる。そして、古くから蔵に住みついている酵母菌がビールを自然醗酵させるのだ。つくる場所によって風味が変わってくるため、ラガーよりも幅広い個性を持つエールが作られる。イギリスだけでなく、ビールをこよなく愛する、ベルギーやドイツなどでも、このような、古くから行われている伝統的な手法でエールが作られている。因みに、ビールには大きく２種類の発酵の仕方が存在している。〇下面発酵：ラガー、ピルスナー　澄んだ黄金色、喉越しのいい炭酸味が特徴。〇上面発酵：エール　濃い茶色、深い香りと味わいが特徴。炭酸味はそんなに強くない。ラガーは清酒のような上品で澄んだビールであるのに対し、エールはどぶろくのようにワイルドなビールである。イギリスのビールの本道といえばリアルエールなのだ。
15Jan
- デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソンの話
  デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン（通称：DHH）といえば、プログラマーの間では有名な人物だ。そう、Railsの生みの親だ。DHHが登壇した話の内容が参考になったので記事に起こしてみた。スーパープログラマーであれば、たいていは、学生のときからバリバリにコードを書いている人が多い印象があるが、DHHはといえば、学生のときはプログラミングに対しては、それ程のパッションは持っていなかったようだ。学生の頃はプログラミングの勉強こそはしていたが、それ程理解できなかったといっている。この辺は割と以外だったりする。プログラミングを本格的に始めたが20歳代になってからで、本人も、それ程、素晴らしいプログラマーではなかったと回顧している。そんなDHHに転機が訪れる。Rubyとの出会いだ。Rubyに出会って初めてプログラミングの楽しさを実感したといっている。Rubyは単なるプログラミング言語ではない。自己表現ができる言語だと。自分の中の世界が広り、Rubyが自分のアイデンティティになったといっている。Rubyを始める前はJavaを使っていたようだが、Javaは大嫌いで、全く信頼に値しない言語だと切り捨てている。今となってはJavaScriptは素晴らしい言語だとはいっているが。Rubyが他の言語と比べて素晴らしいところは、完成した成果物ではなく粘土であると、つまり、何でもできる言語であると。使う人を楽しくさせてくれる。インスピレーションを起こしてくれる言語であると。DHHがRubyを使ってRailsを作ったのは2003年のことだ。当時はRubyのライブラリがまだそれ程整備されていなかったため、必要なライブラリは全て自分で作ったといっている。最初にRailsをリリースした頃、コード数は1000行位だったが、年月が過ぎて多くのバージョンアップを繰り返し、今では1万行にまでなっている。どうりで重たいはずだ。DHHは現在では、Basecampの経営者をしているが、今でもRubyでプログラミングをしている時間が一番好きだといっている。Railsの将来像についても語っている。Railsを将来フロントエンドと統合させようと考えているそうだ。現時点では明確な方向性は決まっていないようだが、JavaScriptと融合させるアイデアもあると。UIをRailsで作りHTMLを生成させるアイデアもあるとのことだ。一部ではRailsは廃れかけているという意見もあるようだが、まだまだ将来性はありそうな気がしてくる。
08Jan
- 感染症の歴史について
  いつまで続くかと思われたコロナであるが、第５波も収束しつつある。ワクチン接種により、多くの人に免疫ができたおかげだろう。さて、コロナ以前、過去にどのような感染症が流行した歴史があるのだろか。明治23年に日本でコレラが流行している。丁度その頃、電話が普及し出した時代で、電話回線を通してコレラに感染するというデマが広がったようだ。今考えると、ばかげた話ではあるが、当時の人は割と真剣に信じていたらしい。14世紀に遡るとヨーロッパではペストが大流行した。オーストリアの教会にいくと、当時のペストで亡くなった人の骸骨が今でも見られるようだ。ペストで亡くなった人のDNAを調べた人がいて、中国の雲南省から持ち込まれている事が判明している。またもや中国かよ。因みに武漢は湖北省。当時はシルクロードという貿易ルートが発達していたことにより、このインフラを通してヨーロッパにもたらされたといわれている。当時のヨーロッパは、カトリック教会が大きな力を持っていた。神父でさえペストで亡くなっていく事実を目の当たりにした多くの市民は、カトリックに対し疑念を抱くようになっていった。当時作られた文学作品に「デカメロン」がある。因みにデカメロンとは10日間という意味がある。ペストの脅威から逃れて、フィレンツェの郊外に移住した人達が、暇を持て余し、様々な会話を10日間に渡り繰り広げていた。そのときに出てきた話題を100個ピックアップしてまとめたのがデカメロンだ。この本にはカトリック教会を皮肉る話題がたくさん掲載されている。当時のカトリック教会の権威の凋落度合が、この本から読み取ることができる。カトリックが売り出した免罪符に激怒したマルチンルターが宗教改革を惹起する。カトリック教会の内部は既に腐敗していたのだ。このように、世界が激変するとき、感染症が契機になってしていたことは大いにありうるのだ。さて、日本に戻ろう。奈良時代には天然痘が大流行している。遣唐使を通して中国から持ち込まれたといわれている。またもや中国。奈良の大仏は、疫病を鎮めるために聖武天皇が作ったものだ。この時代、社会の仕組みも大きく変化している。農民に土地が与えられたことによって、農業の生産性が飛躍的に高まったとされている。社会の治安をよくするために武士という身分が初めて生まれたのもこの頃だ。天然痘もペストも今となっては影を潜めてはいるが、地球上から完全に撲滅されたわけではない。一度発生したウイルスは完全に消す事ができないとされている。コロナも同じだ。いつかはマスクを外す時はくるだろう。しかし、コロナウイルスが地球上から完全になるなることはないのだ。
29Dec
- 深圳について
  メーカーブームが沸き起こった深圳であるが、もともとのメーカーブームの火付け役はアメリカで、1980年代に起こっている。その頃の中国はといえば、まだ何の技術力も持ち合わせてはいなかった。メーカーブームが起こった背景は、アメリカと中国とで大きな違いがある。アメリカの企業は基本的に技術をオープン化させない文化だが、深圳にはオープン化の文化が根づいている。深圳には沢山の電子部品が売られているため、格安スマホが簡単に作れてしまう。日本の秋葉原の巨大版といえるだろう。アイデアさえあれば、ものの数ヶ月でプロダクトが作れてしまう。深圳以外の都市でこのような都市は世界中探してもどこにもない。部品を販売している店員のスキルもまた凄い。見習いが熟練先輩の下で修業して技術を取得するというエコシステムが既に構築されている。アメリカの企業が新製品をリリースすると、深圳でコピー製品があっという間に販売される。中国は海外の技術をパクってコピーしていると批判されているが、深圳の人から言わせれば、オープンソース化しているのであって、模倣とはニアンスが少し違うという認識を持っている。深圳では30万人だった人口がたかが数年で、1000万人まで増加した。これ程急成長した都市は、世界中でも深圳以外にどこにもない。間違いなく、深圳はこれから世界をリードしていく都市になるといわれている。シリコンバレーはといえば、どっちかといえば後退気味ではある。