今まで、意識して探したことはなかったですが、障害者が嫌いな人ってけっこう多いですね。
障害かあったら産まないのでは、とう人もいますが、それは間違いです。例えば、出生前検診でダウン症障害が陽性だったカップルのうち、90%は堕胎を選ぶと言われていて、「やはり本音では障害児なんて必要ないんだ」「健常児を産みたいんだ」と言う人もいます。
でも、一括りに90%と言うけれど、それは出生前診断を受けた人だけの傾向であり、そもそも、産まない選択肢がない人は出生前診断を受けないから、そんな数字になっているんです。
例え、検査で陽性でも健常児が生まれる事もあり、また陰性でも障害を持つ子どもが生まれる事もあります。
それに、ダウン症以外にも検査で分からない障害や難病もあるでしょう。検査では21トリソミーの他にも、幾つかの染色体異常は分かりますか、万能ではない。だから、障害児が生まれるかどうかも、羊水検査だけでは分かりません。
なぜ、そんなに障害者を嫌うのか?障害者を嫌う気持ちはひとり1人違うでしょう。「多様性と言うなら、障害者が嫌いという自分自身の権利も認めて欲しい」と言うポストもありました。それはどうなんでしょう?
確かに障害者が嫌いな人は昔からいますね。故石原慎太郎氏が障害者嫌いでしたね。他にも大勢いるでしょうが、石原氏のように人前で差別発言をするのは問題ですが、内心で、「障害者とは付き合いたくないなぁ」と思っている、その気持ちまで変えさせたり、非難したりする事はできません。
ただ、「障害者が嫌い」という事を公な場ではっきり言うのは、例えば「〜だから障害者は嫌い」とポストするのは、表現の自由でしょうか?それは違うと思います。
「障害者は〜だから」と言っても全ての障害者がそれに当てはまる訳ではない、中にはその言葉によって傷つく人もいるからです。
ある特定の障害者を嫌いだと言うと、その特定の人にはヘイト発言に当たるでしょうね。
内心で感じる事は自由だ、と言うとちょっと違いますが、先日も述べたように、そのような自分の感情とどう闘うか、という事だと思います。
ただ、『障害者を特に好き』という人もいないと思います。ある特定の障害者がいて、この人は好き、という人ならいるでしょう。
障害者が嫌いな人はなぜ嫌いなのか、自分に問いかけてみてください。