無関心とは知らないうちに加害者になることだ | 統合失調症mikanの「差別される側の論理」

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mikan個人のブログにしましたが、精神障害の話が中々書けなくてすみません。どうしても政治のほうが興味があり、ついつい政治的な話題になってしまいます。FBFには、「障害者が政治を語る」ところが、私のブログの売りだと言われました。

欝転のためしばらくお休みをいただき、すみません

1年間くらい積読になって、写真をパラパラと眺めては、読めない状態でいた、中山吉人様のご著書「The HOPE of HENOKO  辺野古・美ら海からのメッセージ」をやっと読了しました。一昨日、今日と2日間にわたって拝読しました。



(中山吉人さんはFBFであり、何度もこのブログへFacebookへの投稿を転載させて頂いています)。

私は一度だけ沖縄へ行った事があります。観光旅行です。辺野古という土地の名前も知らずに、とりあえず、名護市のキャンプシュワブ沖にヘリポートが建設される、というニュースが盛んになっていた頃、沖縄でレンタカーを借りました。

何年前でしょう?まだFacebookを始めてない頃。その時に、カーナビでキャンプシュワブを目指しました。

米軍基地のフェンスと崖(?)に挟まれた狭い道を海のほうへ向かいました。

ゲート、たぶんそんなに大きくないところの前で、ひとり座り込みをする高齢男性の姿がありました。崖に英文で書かれた横断幕を貼っていました。

この本を拝読して、何も知らないで行った事が、とてももったいなかった、と思いました。

Chapter3で「美ら海へのメッセージ」として、全国各地から沖縄を訪れた方々の文章の中で、特に心に響いたものを紹介させて頂きます。「テントで出会った26人の想い」として、それぞれ文章を書かれています。

その中で特に心に響いたものは、以下の4人の方のメッセージです。

東京都の方の「無関心とは知らないうちに加害者になることだ」。

それから、海外の方が書かれている、文章が辺野古の問題点を鋭く突いていると思いました。

韓国の方が書いている、「若い人は殆どいませんでした。(中略)歳をとってもこういう運動に参加する方々がこんなにいるなんてすごい」。

また、在日朝鮮人3世の方の「沖縄に押しつけてきたのは、米軍の植民地としての役割であり、それを押し付けたのは『日本人』で、その意味で『日本人』も米軍も変わらない」。

もうひとつ、台湾の方の「若者も数人いたが、お爺ちゃん、お婆ちゃんばかりだった。台湾で社会運動をしているのは若者が多かったので、お爺ちゃん、お婆ちゃんがこんなに頑張ってるのを見て本当に心苦しかった」。

私はこれら海外の方の文章を読んで、日本の若者に無関心層が多いことが今後に問題を残す、と感じました。

実際に、9条の会などの街宣でも、若い人はほとんど関心を持ってくれず、ビラを受け取ったり、署名をしてくれたりするのは、ほとんど高齢者という現実があります。

だから、「無関心」が若い人の間に広がっており、結果として活動しているのは、高齢者という事になっているのでは? と感じました。

もちろん、この本に文章を書いている若い方もいらっしゃるんですが、私が普段から感じている事として、若者の無関心層が多いと思われます。

無関心が加害者であること、これは私を含めて反省すべき事であり、また、沖縄に米軍の支配を押し付けてきたのは「日本人」である事も反省点だと思いました。

この本を読んで、改めて辺野古へ行って、実際に中山吉人さんのように詳しい方に、いろいろ教えて頂きたい、また、座り込みにも加わってみたい、という気持ちになりました。ただ、引きこもりの私が実際に辺野古へ行けるかは、自信がないですが。

とにかく、多くの皆さんに読んでいただきたい本で、写真を眺め、途中のどこから読んでも、沖縄の真実を訴える本なので、お勧めします。

追記 最近何人かのマスコミなどの報道で、若者も頑張っている、と言う発言を耳にしました。私の認識不足で大変失礼で申し訳ない事でございました。