この件についてはネットで大炎上していますね。ほとんどが伊是名さんを叩いています。当事者ふくめて。その叩き方、以前の生活保護叩きと同じ、安直で醜悪。
以下、そのとおりです。
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「もちろん、私たち障害者も配慮してもらったことについては、有難いと思います。それは自然な感情で、書くまでもない事だと思います。ただ、駅員さんは仕事でやっている事なのです。例えば渋谷駅で降りて、一々駅員さんにお礼を言いますか?」「声を上げていかないと何も変わりません。誰でも安心して使える公共交通機関になってほしいです」。
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そう、「ありがとう」という感謝の言葉は書くまでもない事。こういうと「言葉に出して言うことが大事」だとか礼儀論、技術論の話をする方いらっしゃるかもしれませんが、だったら、「例えば渋谷駅で降りて、一々駅員さんにお礼を言いますか?」って話。
だいたい障がい者の外出、車いすによる鉄道利用がまだ希少で「有難い」と思われるくらい日本全体の意識自体が遅れています。
選挙権があって「有難いなぁ~。選挙管理委員会さん、ありがとうございます」って投票所でいちいち感謝する人いますか?おらんでしょ。「選挙権」はあるのが当たり前やし、希少ではないから。しかし「選挙権」は以前は当たり前に誰でも持っていなかったんです。
本質は「選挙権」とおなじです。伊是名さんの行為を同じ問題だと受け止めることができない方がほとんどでしょうけど同じなんです。要は「移動の自由権」です。障がい者の移動の完全自由、鉄道利用が当たり前になったら選挙権と同じく誰もわざわざ感謝の言葉を言いません。伊是名さんの行為は20年、50年、100年経ってからでないと正当に評価されないんかな?
いま過渡期。過渡期の最前線でたたかっているのが伊是名さんら障がい者ですよ。たたかったことがない当事者さんにも理解できないでしょう。けど、曲がりなりにもいまの〝有難い状態〟になるまでにはこれまでたたかってきた先輩たち、「青芝」のひとたちの取り組み、積み重ねがあるんです。そのことに思いを馳せてほしいですね。