今年ももうすぐ、8月6日がやってきます。戦時中、私の父は志願兵として、兵器学校と言うところにいたそうです。そこは相模原だったらしいですが、なぜか全国から広島に集められて、8月には広島にいたそうです。
助かったのは、たまたま当日広島市街を出ていたからです。きのこ雲が上がるのがはっきり見えたそうです。「広島が心配だから」と先に戻った上官はその後亡くなりました。
父と同期生は翌日広島に戻ったので、間接被曝になりました。
父がなぜ志願して戦争に行ったかと言うと、父は昭和天皇裕仁を現人神と信じており、また、その当時志願しないと非国民扱いされたことも一因でしょう。
だから、父は人間宣言をした、昭和天皇裕仁を憎んでおり、父の言葉では「昭和天皇は1番先に、東條英機なんかより先に、戦犯として処刑されるべきだった。それなのに割腹もしないで、おめおめ長生きして」と言っていました。
だから、神話を描いた小説について、話しをしていたら怒られました。
また、兵器学校の先輩方は船で南方へ向かい、撃沈されてお骨も上がっていない、と言ってました。それも全て天皇のせいだと。
確かに敗戦の年の2月頃、降参しようと進言された天皇は、「もう少し勝って有利な条件で終戦にしたい」と言ったと言うのは有名な話です。2月に敗戦を受け入れていたら、3月10日の東京大空襲も、広島・長崎もなかったはずなのです。
日本は唯一の被爆国です。その日本が核兵器禁止条約に署名しないのはなぜでしょう？結局、アメリカの核の傘の下にいたいのでしょう。
私は広島原爆資料館や丸木美術館、写真や文学でしか知りませんが、あのような恐ろしいことを、日本はアメリカと一緒に、他国に対してするつもりでしょうか？
福島原発の事故で原発はー放射能は危ないし取り返しがつかないこと知ったのに、こんなに早く忘れてしまったのでしょうか？まだ、戻れない人も少なくないのに。それにまだ、原子力緊急事態宣言は発令されたまま。メルトダウンは今も起きているんです。
岸田氏も広島・長崎の追悼集会では官僚が書いたものを読むだけでしょう。それが裏の顔。表の顔では兵器爆買い。こんな首相でいいのでしょうか？
政権交代と核兵器禁止条約への署名を強く求めます。