だいぶ前のことになってしまいましたが、

スーパーに買い物に行く前に、

ふらりと散策に行って来ました。




ここは三津の渡し。


私が立っている場所は港山側で、

対岸の右に停まっている茶色の小舟が三津側になります。







クレーンの横には、

お山の上にぽっこりと浮かぶ松山城の姿が。





三津の渡しは松山市道高浜2号線の一部で、

市道扱いのため運行時間内であれば年中無休、

無料で乗船でき、自転車の積み込みも可能です。





ちょうど乗船される方が来られたので、

先ほどまで停まっていた三津浜側から渡し舟がやって来ましたよ。





お客さんを乗せると

いったんバックして方向転換した後、反対側へ。





渡し舟の歴史は古く

起源は室町時代にまで遡るのだとか。





大正の初め頃までは小舟を水竿で操り

その後、手漕ぎの時代が長く続き、

エンジン付きになったのは1970年になってからのことなのだそうです。





向こう岸までは約80m。


わずか2分足らずで到着しました。




kokkoさんのブログでは、
お友達と乗船された様子が詳しく紹介されています。




三津の渡しのすぐ近くにあるのは

小林一茶が俳友を集めて句会を催した洗心庵跡。





こちらの句会に出席するために、

一茶も三津の渡しを利用したと伝えられています。





続いて、小高い場所にある港山城址へ。





緩やかに続く竹林の小道を進みます。





すぐに、明るく開けた山頂広場に到着。





正面に見えるのは、瀬戸内海に浮かぶ興居島。


富士山のように均整の取れた美しいお山は

いつか登ってみたい標高282.4mの伊代小富士です。











眼下には梅津寺海岸の美しい砂浜が広がります。





夏には、せとうちTシャツアート展が開催される海岸は、

むかーし昔、当時大ヒットした東京ラブストーリーのロケ地になった場所で、

目印の白いハンカチが結ばれた駅のホームは

ハンカチを結ぶたくさんの人で賑わいました。





高浜沖に浮かぶ小島は四十島(ターナー島)。


夏目漱石の小説「坊ちゃん」に登場したことから

本当の島の名前よりもターナー島として呼び親しまれるように。


ずいぶん長いこと松山に住んでいながらも、

未だかつて「坊ちゃん」を読んだことがありません。


まだまだ知らない場所もいっぱいです。


次は三津浜の歴史ある町並みをぐるりと散策してみようかな。