前回のつづきです。

愛媛県側と高知県側を両足でがっつり跨いだあと。




天狗高原のセラピーロードに進みます。

最近よく耳にする森林セラピーとは、
科学的な証拠に裏付けされた森林浴のことで
健康のために森に入ること。




ハイキングや登山とは違う
新しい森の楽しみ方なのだそうです。




足元にはヒノキのチップ。

ふかふかでいい香り。







高原植物が見られるようですが、
残念ながら
花の咲いている時期はすでに終わっていました。




ここを歩くのはこれで2度目。

前回来た時はすぐに引き返してしまったので、
今回はもう少しだけ先を目指します。




足元に咲く小さな草花たち。







森に響き渡るのは、
すぐそばで聴こえる鳥のさえずりや虫の声。

木々がさらさらと風に擦れる音。

そして、サクサクと踏みしめるヒノキチップの音。





見上げる空は、木々の隙間の向こうに。




一本道のすぐ横は、
笹原が広がる深い谷へ沈んでいくように続いています。




花冠から花芯が突き出たピンボケのヒナシャジン。

四国の固有種で、
愛媛県と高知県のカルスト台地のみに自生する
大変貴重な植物なのだそう。




ポップなマムシグサの実。




正月飾りや祝儀袋などに使われる水引の名の通り、
細くて長い茎に
米粒よりも小さな赤い花を付けたミズヒキ。




アザミもあちらこちらに。





木々の間から
遠くの山がちらちらと見え隠れしています。




このまま進んで行くと、
巨大な岩の裂け目の大引割小引割まで行けますが、
片道2時間コースになるため、またいつの日か。




眺望はあまり望めないため、
今回はベンチがある休憩所でUターンしました。



帰り道。

オットと私の頭の上を追い越して、
ひらりひらりと飛んで行く綺麗な蝶が。




ふわりとチップの上に降り立ったその姿は
アサギマダラ。

いくつもの山を越えてここまでやってきたのでしょうか。

その後、向こうからやってきた人の足音にふわりと舞い上がり、
谷の底に吸い込まれるように降りて行きました。

短い生命をかけてこれから南へ。

無事に海を渡れますように。




みずみずしくて柔らかい大野ヶ原大根。

葉っぱは菜飯にしたかったので、
小さいのを2本購入して100円です。

とても美味しくいただきました。