http://www.millnm.net/qanda4/330752oWqkI17781.htm


世界政府運動は偽メシア運動だ


(1)

統一教会幹部と知り合いの友人が言っていたが、現在、統一教会は、「2020年新国際連合に向かって盛り上がっている。安倍さんといっしょに東京オリンピック実現に向けて頑張ろうとみなで励まし合っている」らしい。

これを聞いて、安倍さんが2020年のオリンピック実現にかなり本腰を入れた理由が、実は統一教会と同じ目的があるからではないかと思えてきた。

イルミナティのロッジP2のレオ・ザガミによると、2019年まで大患難時代らしい。

ということは、統一教会の2020年は、(ディスペンセーショナリズムのプレ・ミレのタイムテーブルによる)「大患難が明けて起きる出来事」=「キリストの再臨」の年と考えられているのか。

その友人によると、2020年に再臨のメシア文鮮明の支配が始まると励まし合っているという。

(2)
昨年の選挙で、民主党政権を打倒するには安倍さんしかなかった。

だから、安倍さんは、ある意味において日本を救ったと言える。

しかし、かねてより述べているように、安倍さんと統一教会の関係は無視できない。

統一教会はブッシュ、ネオコンとつながりがあり、米国の宗教右派ともつながっている。

ラッシュドゥーニーのカルケドンは、宗教右派を批判し、彼らと関係がないとはっきり言っている。

われわれも宗教右派とはまったく関係がないと、アメリカクリスチャン同盟がイラク戦争に賛成したときにはっきり述べた。

統一教会は、福音派をイルミナティ世界政府論者の陣営に取り込むために牧師に高額の謝礼を払って講演をさせてきた。

日本で家庭破壊を誘発し訴訟まで起こされている統一教会は、米国で「家庭を大切にしよう」という運動を行っている。

冗談としか思えないが、日本の事情に疎い米国の福音派クリスチャンは、ホイホイと講演依頼に乗ってきた。

http://www.millnm.net/qanda/lSIVLR0.htm

(3)

困ったことに、福音派の指導者で政治活動を行うリーダーたち(宗教右派)はラッシュドゥーニーやゲイリー・ノースの影響を受けて統治主義(ドミニオニズム)を採用した。

同時にディスペンセーショナリズムのクリスチャン・シオニズムも受け入れているから、米国の軍事力を利用するシオニストの格好の餌食になった。

ディスペンセーショナリズムから離れずに統治主義を採用すると、こういうことになる。(*)

再建主義は、5条件全体でワンセットである。

http://www.millnm.net/millnm/5points.html

統治主義だけを取り出したり、ポスト・ミレだけを取り出しても、片手落ちであり、悪魔の罠にはまる。

(6)

私がユダヤ人の「帰還」に反対していると考えないでほしい。

ディスペンセーショナリズムのプレ・ミレが言う「帰還」には反対だ。

つまり、まだ旧約聖書のアブラハム契約の領土とイスラエルの栄光の約束が成就していないので、それを成就させるために行われる「帰還」には反対である。

しかし、一つの民族として分散していた人々が自分の祖先がいた地方に帰ることにまで反対はしていない。

小説「日本沈没」であったが、日本が消滅した後日本人が祖国を失って世界に散るなどということがもしあれば、われわれは、それを回復したいと願っても問題はない。

問題は、ロスチャイルドが行っている帰還運動が、イエスを十字架につけた人々の「イスラエルの栄光の回復」運動の延長線上にあることだ。

イスラエルの栄光は、ユダヤ人の王イエスが復活・昇天され、世界の王になったときに実現したのである。

これが、聖書が一貫して主張していることだ。

「イスラエルの栄光はまだ回復していない」とする立場は、「別のメシア」を探す試みであり、イエスをキリストと認めない悪魔の立場である。

シオニズムが悪魔的である理由は、偽メシア運動だという点にある。

(*)

統治主義の「地を従えよ」の命令だけを取り出し、ディスペンセーショナリズムと組み合わせると、武力による世界支配というシオニスト(=イルミナティ=アトランティス復興主義)に利用される。

なぜならば、ディスペンセーショナリズムは「再臨のキリストによって世界は無理やりでも神の支配下に入る」と教えるから。ポスト・ミレは、「伝道と教育による地道な活動によって徐々に広がる弟子作り運動」による世界変革を唱える。

暴力や武力による世界革命なるものは、イルミナティの教えであって、再建主義の教えではない。

 

 

2013年10月26日