直接飛んでお読みください。西岡氏は「よくわかる慰安婦問題 」という本を書かれていますが、直接青柳氏とも話をして本を書き上げていますので、一読する必要があると感じております。この本の中に青柳氏の活動資金が統一教会関連から出ていたのか?それとも宋氏の団体から出ていたのか?というところまで書かれているとは思えませんが、何か関連が掴めればと・・・気になるところです。今までUPして来た内容を見ると、自宅で統一教会下部組織関連?の百人委員会の事務局をしていたとUPしている人がいますが、果たしてそれが本当の事なのか?どうなのか?というところでしょうね。まだ、なぞは解けません。


http://www.ianfu.net/opinion/nisioka.html より一部転載。

西岡力

西岡力の主張です。

すべては朝日新聞の捏造から始まった

たしかに「慰安婦」という人たちはいました。しかし、「慰安婦問題」というの はありませんでした。「問題」というのは現代になっても解決せねばならないこ とがあるかどうかということです。

世界には貧困のために不幸にして自分の性を売らなければならなかった人たちは 、歴史的にも、現在にもたくさんいます。そういうこととは別に、日本が国家と して権力を使って慰安婦に強制的に性を売らせたということがあれば、それは問 題です。もし、そういうことがあれば「慰安婦問題」となるでしょう。しかし、 なかった。ですから「慰安婦」はいたけれども「慰安婦問題」はなかったという のが真実です。

では、そのないはずの「慰安婦問題」がいつから出てきたかと言えば、一九八○ 年代からです。韓国の政権はずっと反日だったと言いますが、一番激しい反日だ ったのは李承晩政権です。反日と反共を国是としていて、そのため李承晩政権は 日本と国交正常化しなかった。そして、日本に対して多額の賠償請求をしていま した。

その李承晩政権ですら、外交交渉の場で「慰安婦問題」を持ち出したことは一度 もありません。その時代の人たちは「慰安婦」の存在は知っていましたが、それ を「問題」化して外交交渉の場に持ち込めるとは思っていなかったのです。

李承晩政権が日本に要求していたのは、徴用された人と徴兵された人たちの補償 と未払い賃金です。徴用と徴兵というのは権力によるものですから、外交交渉で 補償を求めるのは当たり前です。

すべては八二年から

しかし、いわゆる「強制連行」というものについても、官斡旋や自由募集につい ては補償を求めていなかった。

そもそも李承晩政権が日本政府に過去の清算としての要求を網羅的にあげた「対 日請求要綱」の中でも「強制連行」という言葉は使われていません。この言葉も 当時、なかったものです。

そして「慰安婦問題」についても、「対日請求要綱」の中にはまったく出てきま せん。

李承晩政権は反日だから、日本と国交正常化しない。日本からの援助は一切求め ない。本当の反日というのはこういうものでしょう。

そして、朴政煕政権になって、植民地支配に対する反感はあるけれども、いまは 反共が大義であってアジアの自由主義陣営は団結すべきだという立場から、日韓 国交正常化をしたわけです。日本も釜山に赤旗を立ててはいけないということか ら大規模に援助した。

その後、一九六五年から八二年までの間は、歴史問題を理由にした反日デモが起 きたことはないし、歴史問題で外交交渉をしたこともありません。すでに清算は すんでいますから当たり前です。

韓国は反日で、ずっと「慰安婦問題」について言ってきたような印象があります が、そんなことはない。すべては八二年から始まっているのです。

きっかけは朝日の大誤報

ではなぜ、八○年代になって「慰安婦問題」が出てきたのか。それは、一つに戦 争中のことを知らない世代が出てきたということがあります。

そしてもう一つ、九八二年の第一次教科書問題があります。

日本の教科書が「華北への侵略」を「進出」と書き換えさせられたという朝日新 聞の大誤報があり、それを韓国の新聞が引用する時に「中国・韓国への侵略」と 追加の誤報をしました。

当時、全斗煤政権は日本に六十億ドルの経済協力を求めていたのですが、それは 安保経済協力と言っていました。共産主義陣営の南下を押さえて、韓国が日本の 安保の砦になっているから、韓国の軍の近代化費用の三分の一くらい日本が持て という論理です。それは日本は呑めないと断って膠着状態になっていました。

そんな時に新聞の大誤報があって、中国共産党政権が先にそれを取り上げた。そ れを見て斗煤政権が歴史問題を使えば日本を追い込むことができて、協力を取り 付けることができると考えたわけです。

ここから、全斗換政権が中国共産党と手を組んで、日本批判をして援助をとると いう対日歴史糾弾外交を始めます。そして日本発の根拠のない反日の題材を韓国 と中国の政権が外交交渉に使うという構造が始まったのです。 これは私の師である田中明先生の意見ですが、全斗換政権以降の韓国の反日とい うのは「引き奇せる反日」です。反日、反日と言いながら、金やモノ、技術をく れと言う。歴史を外交のカードにし始めたのです。

しかし、このような八二年の状況の中でも「慰安婦問題」は出ていませんでした 。

一九八三年に今日の「慰安婦問題」のきっかけとなる吉田清治という人が書いた 『私の戦争犯罪-朝鮮人強制連行』という本が出ます。この中で、昭和十八年に韓 国の済州島で、日本の軍人が赤ん坊を抱いたお母さんや若い未婚の女性を狩り立 てトラックで連行したという、いま一般に流布している「強制連行」が初めて出 てきた。

私は八二年から八四年までソウルに住んでいましたが、その時、吉田清治は韓国 のテレビに出演して、自分の戦争犯罪を謝ったりしていました。しかし、それほ ど韓国では大きな問題になっていませんでした。

吉田清治がテレビに出た後、私は街に出て知り合いの食堂の女の子たちと話をし ました、女の子たちにあのテレビを見たかと訊ねたら見たと言う。そして、「我 々韓国人にとっては謝ってくれてありがたいけれど、あの人は帰国して大丈夫な んですか?外国に来て自国の悪口を言ったらよくないでしょう?帰国したら袋叩 きに合うのではないか」と言っていました。

それぞれの国がそれぞれに愛国心を持っているのだという、当時の韓国人には当 たり前のバランス感覚があったのです。

戦争中を知っている韓国の年寄りは「慰安婦問題」で日本を責められると思って いないし、若い人たちも常識があるので日本にまで行って裁判を起こすというの はおかしいと思っていたのです。

一九八九年に吉田清治の本は韓国で翻訳出版され、これを読んだ韓国の済州新聞 の女性記者がその本に出てくる日時と場所について現地取材をします。すると、 吉田の証言は全くのデタラメであることが判明し、女性記者は吉田証言を全面的 に否定する記事を書いています。

八二年の第一次教科書問題の後、在日朝鮮人の指紋押捺の問題、韓国の大統領が 来日した際の天皇陛下の謝罪のお言葉の問題があり、そういう中で九二年に宮沢 首相が訪韓することになりました。

朝日記者の裏の顔

その宮澤首相訪韓の二年前、大分県に住んでいる青柳敦子という一主婦が韓国に 行って「原告募集」というビラをまきます。私はこの主婦に実際に会いましたが 、「強制連行された人たち、慰安婦だった人たち、日本を相手に裁判をしません か。費用は全部私がもってあげます」という内容です。

その主婦は韓国では「原告」に出会えなかったのですが、帰国後、国際電話がか かってきて「やりたい」という人が出てきました。最初は徴用された人たちの遺 族でした。しかし、徴用された人たちの遣族が裁判を始めたら、それをテレビで 見ていた元慰安婦の金学順というおばあさんが私も出たいと言ってきたのです。

一方で、韓国では全斗換政権以降、対日歴史糾弾外交を進める中で、十年間教育 を受けてきた人たちがいます。その人たちは日本の植民地時代について、事実を 知っている人からすればバランスを欠いた、まるで暗黒の時代であったかのよう な印象を持っている。そういう若者たちは、日本の軍隊が突然、村に現れて十代 の少女を強姦して連れていったというイメージをすんなり受け人れてしまいます 。

そういう中で、日本から火をつけた裁判が始まり、慰安婦だったと名乗り出る金 学順さんが出てきたのです。 しかし、この金学順さんは四十円でキーセンに売られた人だった。つまり、強制 的に連れて行かれた人ではなかったのです。

ここで問題なのは、この金学順さんのことを最初に報道したのは朝日新聞だった ということです。朝日新聞の植村隆記者が、世界初のスクープとして報じました 。

一九九一年八月十一日付の朝日新聞(大阪版)は、金学順さんの名前はまだ出して いませんが、「日中戦争や第二次大戦の際、『女子挺身隊』の名で戦場に連行さ れ、日本軍人相手に売春行為を強いられた「朝鮮人従軍慰安婦」のうち、一人が 」名乗り出たと報じたのです。

ここには金学順さんが「身売り」だった事実が書かれていない。金学順さんが日 本政府に宛てた訴状には「十四歳の時に四十円でキーセンに売られた」とはっき り書いてあるのにです。

韓国の一番左派のハンギョレ新聞でさえ、「生活が苦しくなった母親によって十 四歳の時に平壌にあるキーセンの検番に売られていった」とはっきり書いてあり ます。

植村記者は韓国語もできるので、当然、こういう事実を知っていたはずなのに、 わざわざ書かなかった。

さらに提訴後の記事の見出しには、「従軍慰安婦にされた朝鮮女性、半世紀の『 恨』提訴へ」、「問われる人権感覚 制度の枠超え真の補償を韓国人従軍慰安婦の提訴」と打ち、朝日新聞は「わずか 十七歳で慰安婦にさせられた」という大キャンペーンを展開した。

最初の朝日新聞のスクープは、金学順さんが韓国で記者会見する三日前です。な ぜ、こんなことができたかというと、植村記者は金学順さんも加わっている訴訟 の原告組織「太平洋戦争犠牲者遺族会」のリーダー的存在である梁順任常任理事 の娘の夫なのです。つまり、原告のリーダーが義理の母であったために、金学順 さんの単独インタビューがとれたというカラクリです。

いま、テレビ番組「あるある大事典?」の捏造が問題になっていますが、朝日新 聞の最初の報道はただ部数を伸ばすためだけでなく、記者が自分の義母の裁判を 有利にするために、意図的に「キーセンに身売りした」という事実を報じなかっ たという大犯罪なのです。

もう一つ、朝日新聞の大犯罪に、一九九二年一月十一日朝刊の一面トップで、「 慰安所への軍関与示す資料」「政府見解揺らぐ」という見出しの記事を載せたこ とがあります。

これは吉見義明中央大学教授が防衛研究所で、「軍慰安所従業婦等募集に関する 件」という資料を発見したという記事です。しかし、この資料はよく読んでみる と、日本国内で慰安婦を斡旋する業者が人さらい紛いのことをしているが、それ は「軍の威信」に関わるから業者の選定を厳しくせよ、という「業者を取り締ま る」内容です。

軍は関与しているのですが、それは業者が軍の名前を騙って「強制連行」するな 、といういわばよい方向に関与していたのです。

当時、韓国では「挺身隊」=「慰安婦」となってしまっていた。ですから、十二 歳の少女まで性奴隷にしてけしからん、と韓国人は怒ったのです。

私はその記事を書いた記者に会いに行って「あなたは勤労動員だと知っていたで しょう?なぜあなたの記事に勤労という言葉が一言もないのか」と聞いたら、彼 は「この問題には闇がある。だから私はこの問題はもう書かない」と言う。

彼は「最初はけしからんと思って調べた。インタビューもたくさんした。すると 、連れて行かれた後、ひどい目にあったという話は皆、たくさんする。しかし、 どう連れて行かれたのかという話になると、はっきりとしたことを言わない。よ く聞いてみると女衒が絡んでいる。当時の朝鮮の農村に日本人が入れたと思いま すか?」と言うのです。

そして、彼は「だんだん調べていくうちに、戦争であれば起きるようなことなん だなあと思った」と言うのです。つまり、「慰安婦」に接見すると「強制」では ないことがよくわかるのです。

また、金学順というおばあさんがなぜ出てきたのか、ということにも闇がありま す。日本のテレビ局が何度も金学順さんにインタビューした時に、日本語のわか る女性コーディネーターが金さんにつきました。

私はそのコーディネーターの女性に会って話を聞いたのですが、彼女が「おばあ ちゃん、なんで出てきたの?」と聞いたら、金学順さんは「寂しかったんや。親 戚も誰も訪ねてこない。食堂でテレビを見ていたら、徴用された人が裁判を起こ したと報じられていたから、私も入るのかなと思った」と言ったそうです。

このようなおばあさんに接した高木健一弁護士は当然、その話を聞いているので すから、「あなたは当てはまりません」とか「出ないほうがいいですよ」とかア ドバイスしてあげるのが本当ではないでしょうか。相手は純粋な田舎のおばあさ んです。何もわからない状態なのです。しかも金学順さんは率直な人だから、訴 状にも「キーセンに四十円で売られた」と最初は書いているのです。

しかし、私が『文藝春秋』でそのことを指摘した後は、金学順さんは「キーセン に売られて中国に連れて行かれたのだけど、業者の人と北京の食堂でご飯を食べ ていたら日本の軍人が来て連行された」と証言を変えたのです。

秦郁彦さんが済州島に取材に行く前に私のところに電話がかかってきました。そ の時、金学順さんの弁護士である高木健一氏にも電話をして、「西岡さんがキー センに売られた人だと書いているじゃないか」と言ったそうです。すると、高木 は「あれは玉が悪かった」と言ったという。そして、「今、次のいいのを準備し ている」と一言ったという。とんでもない話です。

本当に韓国人女性のことを思っているのなら、日本から賠償をとれるかどうか本 気で見てあげて、恥をさらさないようにしてあげるべきです。金学順さんのよう に、一度表に出てきてしまった人は、韓国社会にも偏見がありますから、そうい う目で見られる。すると、出てきた人はとにかく「強制された」と言わざるを得 なくなるのです。

思い出したくない自分の履歴を公開し、日本の反日運動家に利用され、批判され 、それによって証言を変えると嘘をついているんじゃないか、と言われる。二重 、三重に名誉を傷つけられ、引きずり回されたのが金学順さんなのではないかと 思います。

朝日新聞に一番問いたいのはこの点です。弱者の立場に立つと言いながら、弱者 を貶めているのです。女性の人権を守ろうというのではなく、朝日新聞は単に日 本が悪ければいいのです。

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よくわかる慰安婦問題」

商品の説明

内容紹介

慰安婦問題はなぜ80年代の終わりになって急浮上してきたのか。
そこには日本を貶めようとする人たちのどす黒い野望が秘められていた。
この問題を最初から日韓で考察してきた著者が問題の本質に迫る。

内容(「BOOK」データベースより)

かつて日本軍は朝鮮半島の女性たちを「強制連行」して「性奴隷」にしていた!?―九〇年代に巻き起こったこの「慰安婦問題」は、さまざまな検証を経て結局、真実ではなかったことが明らかにされている。ところがここに来て、なぜか今度はアメリカで突如火の手があがる。議会で「日本非難決議」が議決され、さらに「対日謝罪要求決議案」が提出されたのだ。誰がどんな意図のもとに、このような動きを起こしているのか?そもそも「慰安婦問題」とは何なのか?日韓・日朝関係の専門家であり、当初からこの問題に真剣に取り組んできた著者が、きわめて明快かつ説得力ある論旨で、問題の核心と真実とを明らかにする。

レビューより

火をつけたのは日本人だった

「権力による強制連行ではなかった。世界中どこにでもいた売春婦であった」
ベトナム戦争の時は韓国軍も似たようなものを作った。
ソ連もアメリカも兵士が強姦することを防ぐため慰安所を作らせた。
それなのに、なぜ日本だけが 槍玉にあげられるのか。

なかなか解けない誤解。当初からこの問題を追っていた著者の苦悩がよく伝わる。
従軍慰安婦問題がどのように発生し取り上げられ議論がヒートアップし終息したのか全体の流れがよくわかる本。
まさか加害者側の日本人がウソをつくとは誰も思わないだろう。
そして問題に火をつけ世界にウソをまき散らすことなんてあるはずない。でもそういう不思議なことが起きるのが今の日本の姿なのだ。
中でも朝日新聞の罪は大きい。
真実を明らかにして慰安婦を救い問題解決しようとするのではなく、問題化することで日韓関係を悪化させ、政府を糾弾する旗頭になることで金儲けをしているのだ。
日本人の国家観の無さ、自社さえ儲かれば国益を売ってもいいというエゴ、日教組による歴史観の歪み(自虐史観)のなせる技だ。
誤解が広がるもう一つの理由は、政治家が事実関係も検証せず、簡単に謝罪してしまうことにある。
また今も
「もう謝った。お金も渡したではないか」と誤解を生むような言い訳をしている。これではまるで半分認めたようなもんだ。
日本政府はきちんと事実関係に踏み込んで大声で反論しなければならない。
国際社会では反論しなければ認めた事になるのだから。