ノルンのリセットに関して思うところをつらつらと。
最初に私はリセット否定派です。
ですので朔ちゃんルートにもやっとしたのはそこが一番大きかったりします。
一番引っかかるのは、リセットが極限られた少数の人間の意思によって決定されるということ。
しかも決定権を握る一部の人間でさえ、極々限られた情報を元にリセットするかしないかの判断をしなければならないということ。
例えば、リセットをせずにそのまま世界が滅びたたとしても、それは世界の意思だと言えると思うんです。
一人一人が平和を望んでいても、結果、国を、世界を変えることが出来なかったのならそれはそれで人類の意思であり、選び取った未来ということになると思うんです。
けどリセットはそうじゃない。
一部の人間が一部の情報を元に世界に押し付ける平和でしかない。
しかも押し付けられた方は記憶もリセットされるから過去に学ぶということが出来ない。
だから何度やっても世界は同じ道を辿ることになるんだと思います。
たとえ世界が滅びるとしても自分たちが選び取った結果、未来には責任を持つべきだと思うから、どうしても私はリセットを肯定出来ないんですよね。
それとちょっと気になるのは、リセットによって人々の記憶はどうなるのかということ。
文明をリセットするだけで人々は結界によって守られると言っても帳尻合わせのように消された記憶はどこまで残っているのかな?
人の記憶っていうのはひとつの事柄だけじゃなく、多数の事柄が合わさって残っているものだと思います。
例えば恋人や家族がいて、リセットされた後の世界でも恋人を恋人と、家族を家族と認識出来るの?それまでの思い出はどうなるの??
暁人ルートであれだけ人の記憶を奪うってことの罪深さを語っておきながらそれはいいのかなって。
朔ちゃんルートだと朔也と深琴はリセット後の未来に想いを馳せてるけどそれは関係者だからリセット対象外ってことかなって思ったりしてそこももやもやと…。(この辺は詳しい説明がないので憶測にしか過ぎませんが)
深琴がリセットを選択する理由も、朔也が死なないために銃のない未来を求めたからであって世界のことをどこまで考えたのか正直疑問です。
ノルンに乗って旅をすることがリセットを判断する為の試練というのなら、最初から能力者たちに事情を明かして長い時間をかけて判断させるべきだと思います。
閉鎖された空間で旅をして、世界を知らない能力者たちが判断する事が最善だとはとても思えません。
それに現状『世界』は島の人間の思惑が入り混じった状態にある訳で、正宗ルートでやったように島の人間が能力者達の判断を誘導することは簡単です。
ほとんどのルートで正宗がリセット肯定派なのも正宗が島の人間で関係者側だからだこそだと思うんですよね。
島の人間は奪う側であって奪われる側ではないってことです。
そう考えると島の人間でありながらリセットに疑問を持つ夏彦の存在は希少なのかなと。
それまで積み重ねてきた科学というその1点に置いてだとしても夏彦は世界から奪うことの意味をわかってるんですよね。
と、そんなこんなで私はリセット否定派です。
しかしリセットに関しては謎が多いのでもっと詳しい説明が欲しかったです。
これまでの年表と共に情報開示してくださいアイオンさん。