ここ最近乙女ゲームに関して考えることが多かったので一度自分の考えをまとめてみようと思います。


まず私が乙女ゲームに求めているものを挙げていきます。

・物語としての面白さ

・CP萌え要素(甘さはあまり求めていません)

・主人公、キャラを好きになれるか

・声優さんの演技


主たるところはこんなところです。


まず前提条件として私は乙女ゲームプレイ時に主人公に自己投影するタイプではなく、むしろ主人公を一キャラとしてキャラ同士の恋愛を眺めて楽しむタイプです。


主人公のデフォ名呼びはもちろんのこと、主人公に声や個性がついていることは大歓迎なタイプです。


ですので自己投影型の乙女ゲープレイヤーの方とは若干視点が違うかもしれません。


上記の中でも私が最も重要視するのは物語としての面白さ、つまりシナリオです。


これは以前からずっと言っているので今更ですがやっぱりひとつの物語として面白いものをやりたい。


普通の望みだと思うのですがなかなか難しかったりします。


ただ、何をもって面白いとするかは個人の好みの部分が大きいと思うのでたまたま私が自分好みの物語に出会っていないだけかもしれません。


次にCP萌え要素。これは先にも話しましたが私がキャラ同士の恋愛を眺めて楽しむタイプだからです。


ですのでシナリオが多少面白みに欠けてもCP萌え要素で補って楽しんだりは出来る訳です。


ただ、CP萌えとは言っても甘さがあればいいとは思いません。


物語の過程で主人公とキャラが心近づけていくところを楽しみたいのです。


つまりゲーム全体が物語として面白いものか、もしくは主人公とキャラの恋愛物語が面白いものかを求めている訳です。


理想を言えばそのどちらも兼ね揃えているバランスのいいゲームがやりたいに決まっていますが…。


まぁなんでこんなことを考えたかというと最近の乙女ゲームの流れとして、『エロ、刺激』を過剰に押し出しすぎているような気がするからです。


これは近年乙女ゲー業界が飽和状態にあるからじゃないかと思います。


考えてみればここ数年で乙女ゲームの発売数は伸びる一方、関連CD、グッズ、イベントなども数多くあります。


その中でメーカーとして採算をとるためにはわかりやすい売りが必要だったのかもしれません。


少し前だと『人気声優、キャラ萌え』が売りだったように思います。(この流れは今もまだ続いていますが)


既存の乙女ゲームと一線を画すためにエロや刺激を強めにしてみた。結果一定数のファンを獲得した。


こうなるとメーカーがこういった路線に走ることもわからないでもありません。


しかしながら単にエロと刺激が欲しいなら18禁ゲームをすればいい訳で、過剰なエロと刺激を入れることだけがユーザーの心を掴む手段ではないと思うんですね。


全年齢の乙女ゲーにおけるエロ全てがいらないとは言いません。ほんの少しのエロや刺激が物語を彩るスパイスになっていることもあると思います。


ただどうも最近の乙女ゲーにおけるエロや刺激は下品なものが多いような気がして…。


萌えるキャラにいい声で際どいセリフを言わせればそれだけで萌えると思うなよ…と言いたくなってしまうのです。


恋愛過程において主人公とキャラが盛り上がって抑えられない気持ちをエロで表しているならまだいいです。


しかし取ってつけたようにイベントとしていきなりエロいセリフを言われても、え?なにいきなりサカってるんですか??とか思ってしまうんですよね私は。


この辺はさじ加減が難しいところかなぁとは思います。


エロいセリフが許せるキャラとかルートだってもちろんありますし。


いっそ某花札ゲームくらい突き抜けてくれたらネタとして笑えるのでいいかもしれないとは思います。


とにかく!エロと刺激で萌えたいユーザーばかりじゃないことをネットの片隅で叫んでおきたいと思います。