華アワセ感想その②

姫空木様ルートの感想です。


姫様は一見すると誰にでも優しく人当たりのいい王子様って感じなんですが乙女ゲーでこの手のタイプが来たら実はクセがあると考えるのが自然。


プレイ前から姫様がヤンデレ枠だろうとは思っていたのでイメージとしては柚木様にヤンデレを足したような感じかなと思っていました。


で、実際プレイしてみると紛う事なきヤンデレでした。腹黒成分はあんまり表に出てなかったですね。


私は蛟様→姫様→ゐ様→いろは様の順番でプレイしたんですけど、最初のプレイで完全に蛟様寄りの気持ちになっているので他キャラへの分岐が心苦しかったです。


共通ルートの選択肢を選んだ結果他キャラルートに入るという仕様ではなく、これ蛟様ルートを進みながら途中であからさまに乗り換える選択肢を選ばないといけないんですよね。


まぁそもそも今回は蛟編なので共通ルートも何もあったもんじゃないんでしょうね。


全ルートが蛟ルートで姫様EDやゐ様EDにしても(実質姫様BADだったりゐ様BADだけど)それはあくまでも蛟様のBADという一面もあるのかなぁと。


で、まぁオイタをやらかしちゃった蛟様を放置して花伐のパートナーに姫様を選ぶ訳です。


姫様はうまい消去法だって言いつつも気を損ねた風でもなくパートナーになってくれます。


姫様のことを完全に信頼してるというか他の生徒同様にみんなのお姫様としての姫様をそのままの姫様だと思っているみことは姫様のことを本当にいい人だなとか私が何をしても包み込んでくれる雰囲気があるとか好き勝手思っていてもうこれ完全に地雷フラグですよね。


まぁ姫様の方も自分は無害ですよー蛟に悪いからねーみたいな顔してうまく恋愛初心者のみことの思考を鈍らせるんでどっちもどっちだと思います。


全体的にみことがうかつ過ぎるって思わなくもないんですけど、よく考えたらみことは初恋すらまだっていう今時珍しい純粋培養の女の子ですから仕方ないかなって思うんですよね。


一般的な感覚としてはキスは好きな人にするもの。それはみことにとっても同じ。でも水妹にとってキスや軽いスキンシップは相手に力を与えるための儀式。


最初からそう説明されてるみこととしてはそこに姫様の気持ちがある訳じゃないと思っても仕方ないかなと。姫様自身がみことにそう告げてますしね。


出てくるキャラが全員コミュニケーション力が低いので言葉だけでは本意が伝わらず、行動で示しても深い意味はないと思い込まれる…まぁそれは話もこじれるだろうと。


ところでいきなりですが姫様がみことの口の端についたクッキーを舐めるスチルがなんか好きです。舌が色っぽいよねー。


姫様を選んだ場合は最初にちゃんと誰を選んだか蛟様に話すシーンがあるんですよね。(実際は姫様が先に話してるけど)で、みことは全てが終わったら蛟様のパートナーに戻りたいって蛟様に伝えるし、姫様もあくまでも一時的にみことを預かるだけだってスタンスを蛟様に見せてる。


姫様と蛟様が友達っていうバックグラウンドがあり最初にみことの気持ちをはっきり伝えてる。この事実があったからこのルートでは蛟様が病まなかったのかなぁと思いました。


逆にゐ様の場合だと蛟様にとってある意味天敵で軽蔑すべき相手であるというのに何故かみことがそのゐ様をパートナーに選んでしまった。


蛟様は図書室での一件に対して言い訳したりしないし自分をすごく責めてるけど、だからこそ同じようなことをしたゐ様(程度は違えど潔癖な蛟様にとっては同じだったと思う)がみことのパートナーになることが許せなかったんじゃないかなぁと。


いろは様の場合だと蛟様は完全に萎縮してる感があるので全ての記憶がないとはいえ自分がみことを襲ったことに対して必要以上に自責の念にとらわれてるって感じかな。


各キャラと蛟様との関係性なんかを踏まえるとどのルートも面白かったです。


さて、ここからは姫様の本領発揮。見事に病んでくれますよー。


夜中に何時間もみことを待ち続けるあたりからもう怪しい空気なんですけど、君のためならなんでもするよとかだって僕はお姫様なんだからっていう姫様はみことに話しかけているというより自分に言い聞かせている感じであぁ、この人不安定だなぁって感じ。


後日、この時姫様がみことの首筋につけちゃったキスマークのせいで誤解された蛟様とみことが放課後に二人で作業を言い渡されるんですけど、姫様狙いのはずなのに蛟様と過ごせるのが嬉しいとか思ってました姫様ごめんなさい。


その後の公園でのシーンとか見ると姫様がどんどんみことに惹かれていってるのでとてもまずい兆候ですよね。姫様の片思いおいしいです!とテンション上がってましたけど。


みことは花伐の後に蛟様と二人で作業していることを姫様に隠していて(一応みことなりに姫様に気を使った結果)姫様からの手伝いも断るんですけどまぁそこは見事に裏目に出る訳です。


その晩、作業に疲れて眠っちゃったみことが目を覚ますと部屋にはみこと一人。蛟様は廊下で部屋を守るように寝てくれてるんですよ。


きゃー蛟様紳士!と萌え転げていたらみことも同じ気持ちだったんでしょうね、寝ている蛟様に好きって言っちゃいます。


そこだけ見るととても萌えシーンですが忘れてはいけないのは一応これ姫様ルート。


突然姫様メール受信を告げるみことの携帯。そしてメールにはただ一言『どうして』


混乱したみことの背後から現れる姫様は言います『どうして』と。やっぱり手伝いに来た姫様は作業している二人をずっと見ていたらしいです。


怖い。怖いよ姫様。何時間見てたの。


いやぁ、完全にホラーですよ。恐怖なのか萌えなのか色々混ざって震えました。


そっからの姫様は完全に壊れちゃってるんでみことと楽しくお人形遊びな訳ですがこれまた恐怖。そしてキモイ。みことに何したんですかね姫様は。


私基本的にヤンデレはそんな好きじゃないんですけど姫様は結構好きでした(キモイとか言っちゃったけど)姫様の場合はヤンデレというかみことはきっかけに過ぎなくてもともと不安定だったんじゃないかなと思います。


みんなのお姫様であろうとしてきた姫様がみことのたった一人の王子様になりたいって願うのはとても切なくて、公園に蛟様を連れていくEDの方はなんか姫様にとても悪いことをした気になりました。


もう一つのEDはとてもキモかったですけどね。でも姫様はとても楽しそうでしたよかったね。


ところで姫様ルートでも断片的に出てくる情景は過去なのか前世なのか他ループの世界なのかわかりませんがとても気になります。



次は姫空木編ですので今回の分も姫様を幸せにできるといいな!



以上!ちょっと時間経ってるので記憶が曖昧なところもありますが姫様感想でした。