パンを作ってみたい
ちょっとだけ 奇天烈な父は…
そう思い立ち、初めてパンの教科書を手に取ったのは確か21歳頃でした。
SOLAN DE CABRAS/スペイン
スペインのミネラルウォーター
カンパーニュを作るのに中硬水が良いらしく、調べたらこちらを見つけた
その頃、専門学校を休学
パンとは無縁ですが、歯科衛生士の専門学校でした
2度の休学の末、結局退学しちゃったんですけどね
東京で一人暮らししていたマンションから、当時福島にあった実家に帰りました
人生に彷徨いながら(何度目やねん)
将来に不安を抱えながら
何が好きなのかも
何になりたいのかも
よく分からないまま宙ぶらりん
焼きたてのパンでカフェみたいなランチしたい
子どもの頃からふわっと思い描いていた憧れは、心の片隅にちょこんと座って出番を待ってくれていたみたいです
我流で毎日のようにパンを焼いて、
「またパン…?」
母に驚かれた良い(?)思い出
どんな不格好なパンもうまいうまいと食べてくれて嬉しかったな
母と共同作業で作ったクロワッサン
焼き立てが美味しくて、あっという間になくなっちゃった
パン作りって奥が深い
思い通りにまとまらなかったり
思いのほか膨らみ過ぎてしまったり
割れちゃったり
折れちゃったり
湿温度や加水率やら小麦粉の産地や種類によっても扱いが変わる
小難しくて気難しくて…
あーもう!!!
あーーーもう!!
手がかかるパン可愛い
期待を裏切ってくれるからこそ面白い…!
色んなことを許せなくて、悩み振り回されていた時期がありました。
パン作りをまた再開出来たことは、心に余白が生まれた証
人間だって一癖も二癖もあっていい
自分が思う短所も、他人から見るとただの「チャームポイント」だったりしますよね??
目くじら立てず、ネコネコとニコニコとコツコツと歳を重ねていけたら幸せだなぁって思いました
でも、繊細なようでいて意外と何とでもなるパン作り
ひとつの生地からの応用は無限大
失敗してもいいよ
間違ってもいいよ
上手くいかなければ、フレンチトーストにしたりラスクにしてみたりと
変幻自在に
なるようになるから
みんな違ってみんな良いパン
なんとかなるさ
パン作りも人生もそんな感じでゆるく楽しく結果オーライ
わたしの趣味は
「好きを探求すること」
好きなことを追いかけてるときって時間泥棒です
現在時刻は16時38分
一日中雨
除湿機フル回転
湿気負けしないように
カラッと暮らしたいな
またきてね
幸せとは
星が降る夜と眩しい朝が
繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった
雨に傘を差せることだ
(backnumber「瞬き」より)