作者は長野まゆみ。
私の好きな作家ベスト5に入る御方です。
大いにネタバレあり。
久しぶりの長野ワールドに存分に浸った。
近未来、時間旅行、複雑な家系図、少年、異国の匂い…最近の長野さんは特に異国を感じさせる描写が多くて幸せ。
細部まで世界が構築されていて、長野さんの美意識にかなったものだけが存在する。そして彼女の好きなものと私の好きなものは大変似通っているので、単語ひとつ拾うだけで幸福感が…!
しかし!うっかり世界に浸っていると、物語の本筋を見失う。なんたって複雑なんですよ。未来にいた人が過去に行って子供生んだ、っていう話なだけのはずなのに。
読み進めながら時間軸を行ったり来たり。
「あ、この人どっかで出てきた!」覚えてられーん!
多分、何回読んでも新しい発見がある本。
題名のデカルコとは、時間を行き来するための装置のこと。読者はデカルコマニアの一族に振り回されるわけです。
でもいいの。
もっとして(笑)!!
