ちょっと今回は
家族とバッファローさんのお話。
2本のお話を織り交ぜてます。
9/18。
数ヶ月前から母がどうしても父の実家の墓参りをしたいと言っていたので、家族で出かけた。
今年は父が亡くなって、ちょうど20年になる。
その節目に父の実家に挨拶をしたい、といっても、実家は無いので、墓参りをしたいと言うことなのだ。
父は千葉県の東端、銚子で幼少期育った。
銚子はイワシがよく取れ、漁港近くに住んでいたため、子供を見ると漁師がリアカーからイワシをわざと落とし、子供達はそれを拾って家に持って帰っていたそうだ。
戦後数年の頃の話。
父はよくそんな話をしていた。
だからお墓参りをしたあと、イワシを食べたいし、そこはお父さんと一緒に行った海の近くで店内に生簀があるお店でお昼を食べたいと言う。
OK、お墓参りしてそのあとそこで食事しよう！
んで、墓参りのお墓はどこなの？
と聞くと。
「わからない」
と言う母（笑）
お寺の名前は？
「わからない」
名前もかよ〜（笑）
お寺の名前はわからないけど、お墓の場所は何度も行ってるからわかる！となぜか誇らしげに言う母。
銚子は私が最後に行ったのは7歳。
家族旅行で海に行って、お墓参りをした。
そのあと母と父で2回ほど訪れたと言う。
私はgoogle mapでお寺を検索
母さん、銚子で駅の近くのお寺はいっぱいだよ。
仕方なくストリートビューで見てみる。
結局分からずじまい。
母は渋ったが、私は20年ぶりに父の従兄弟に連絡をし、お寺を確認したかったがちょうど出なかった。
しばらく連絡もしてないから気まずい。といってもお寺わからないなら、聞くしかない。
数日後に母に連絡があったようで、場所がわかった。しかもそこは曖昧な母の記憶を頼りに私が当たりをつけたお寺であった。
平日に行くはずが、その話を母が妹に持ちかけ、結局家族で旅行と決まったのが、9/18。
みーちゃんは家族旅行好きなのでワクワク。
先日19歳になったばかりだが、まだその辺は小さい頃と変わらない。
連休中のお出かけが決まった。
8月のことです。
お出かけするならと母が動物園も行きたいと言うので、市原ゾウの国も追加で行くことになった。
9/10。
来週の日曜日に成田に行くから、空けておいて。
それとコロナの陰性証明が出る病院探して。
とLIONがいう。
18日？そこはもう家族で出かけるし、陰性証明なら成田にあるよ？と伝えると不満顔。
帰国するの？
オレジャナイ。
誰なの？
バッファロー、モウ、ニホンスミ ヤメルッテ
そうです。
従兄弟のバッファローさんが完全帰国することになった。
だから明日パーティするから、一緒に行くか？と聞かれたが、私仕事で行けないの、と断った。
正直迷った。
家族旅行はまだいつでも行けるし、バッファローさんはもうこれを最後に会えなくなるかもしない。
LIONは先に家族の約束があるなら大丈夫、バッファローは最後の3日間はウチに泊まりにくるから。といってくれて、ありがとうと家族と出かけることにした。
お見送りはLIONが私のセレナに乗って成田に送り届けることになった。
まぁ電車でもいいけど、荷物も多いしね。
そして病院は成田は嫌だと言うので、我が家の近くで探した。
ナイジェリアは入国時、72時間以内ではなく、出国後48時間以内の陰性証明が必要なのが厄介。
他のこと全部ゆるいんだから、ここも他国と同じくらいにしてほしい。
48時間以内というと日曜出国のため、土曜営業しててその日のうちに証明が出る必要がある。
そして土曜のうちに陰性証明書を本国のオンラインポータルサイトのようなところに送りつけ、そこで入国許可証を発行してもらわないとならない。
またそれがナイジェリア人たちの口コミで、なかなか時間がかかったりするようで、早いに越したことはないそうだから、成田で直接だと間に合わないかもしれない、ということだ。
他のこともきっちりしていないんだから、こんなことしなきゃいいのに。さらにいうとやるのなら、申請後3時間とか目安時間も作ればいいのに。
と不満を思いながらも、バッファローさんのために、不備がないようこちらで病院を探し予約をした。
病院には予約の際に名前(苗字は知りませんと伝え)、生年月日、電話番号は伝えておいた。
パスポート番号が必要とのことで、ついでに苗字も聞いてくださいということなので、それを伝えるとバッファローさんからパスポートの写真が送られてきた。
ナイジェリアパスポートは緑色で、西アフリカなら自由に行き来できるもののため、表記が英語とフランス語で表記されている。
パスポートは東京の大使館で作ってもらったものらしく、発行は東京となっており、今年の8／2に作られたものだった。
つまりその時点で帰国は決まってたのか。
もちろん大きな荷物は船便で送っているだろうからもう少し前だったのか？などと考え
誕生日見ると
1968年
え？
1968？？
私の1個下じゃないの？
1976のはずが？
バッファローさんの誕生日は1968となっている。
慌ててバッファローに電話した。
ワタシ？バースデー？ソソ セプテンバー ダヨ！1976！
パスポート1968って書いてあるんだけど、バッファロー1968なの？
ワタシノパスポート マチガウ、 ダカラ 1968デイイヨ〜（笑）！
え？
意味がわからない
。
とにかく病院に電話をする。
まずパスポートと陰性証明の生年月日違うのはまずいだろうから、パスポートの生年月日をもとにして番号も伝える。苗字も伝えた。
LIONが我が家に帰ってきた。
バッファローさんはこちらにいる友達に会いに行くと少しの荷物を置いて、さっき出かけたようだった。それが15日。
彼の荷物の上に私からのプレゼントで甚平をバッファローの荷物の上に置いておいた。
そして疑問の件。
生年月日が違うのってさ〜？とLIONに聞くと。
オレヨリアトニ ウマレテルヨ。
1976とか1977だよ。
という。
1968ってなってたけど？
オレハ ゼッタイ チガウノムリ！ デモ〜 バッファロー キニシナイノヒトカラ〜。
チガウカラ マタアタラシイノクダサイ ッテ メンドクサイミタイ
え？そんな理由なの？
ケッコー イルヨ！ ソウイウノヒト。メンドクサイミタイ、 モーイイヤッテナルノヒト
LIONは言ってあげないの？ちゃんと直したほうがいいって！？
ソレハ バッファローノコトカラ。オレノ キメルノコト ジャナイ！
個人の意思を尊重ですかぁ？
なんか気になるけど、まぁ私が今言ったところで仕方ない。もう帰国だし、チケット無駄になるし。
本人がまして気にも止めてないのだから。
そして16日、17日。
私はバッファローに会えなかった。
荷物だけ我が家に置いてある状態。
17日はPCRをうけ陰性証明取ると、一旦前に住んでいたエリアに戻ったそうだ。
結局私は帰国前に会えなかった。
そして18日。
朝5時に起床し、支度をしてから妹の家に向かう。
LIONには後で電話するね、と伝え家族旅行へ。
いつものように雨女の私はどうも天気に恵まれない（笑）
ちなみにこれは海ほたるでみーちゃんの後ろ姿。
大きくなりました
髪の毛は赤く、殺傷能力高そうな爪をしています。
若い時は自分もこんなだったな
まだこの時点では成田に向かっていないと思い、お昼過ぎに電話をすることにしました。
雨女の勢いは増して、動物園にに着いたときには降ってなかったのに、中に入った頃には小雨。
5分もすると雨が強くなり
ここは数回ですが、こちら方面に来た時は必ず来るお店。
銚子にはなかなか行かなかったのですが、ちょうど私の会社の保養所が近くなので、みーちゃんが小さい時に海水浴に連れてきてました。
イサキの煮付け美味しかったです
お昼を食べ終えた頃にLIONに電話をしたけど、すぐに切り、バッファローさんに電話。
LIONは運転してると思ったから。
そうしたらもう千葉に入ったとのこと。
この調子だと3時頃に着くんじゃない？
早すぎないか？
早すぎだろーーーーーー
だって飛行機22時くらいでしょ？
話してるから大丈夫
だそうです。
入国のQRとかパーミットきたの？
来たよ
じゃ気をつけてね、と電話を切りました
お腹を満たし、この日は保養所に宿泊。
みーちゃんとなんだかんだ話しながら、遊んだりして。気になったからお掃除もしちゃったりして。
家族で5時から飲み始め、翌日のお墓参りに備えました。他のメンバーは22時前に就寝。
私はコーヒーを飲むみーちゃんとダラダラ話しながらワインを飲んでました。
LIONには19時頃電話をしました。
お互いに顔を見ながら結局会えずじまいだったバッファローに電話したかったのだけど、なぜかバッファローの電話にはLIONが出演してきてびっくり
バッファローさんは？というと今お金換金しにきてると言ってたけど、
5分程LIONと顔を見ながら普通に話して、バッファロー帰ってきた！っていうから代わってくれると思ったら、一方的に切られる、という。
5分後、バッファローさんから電話があって、顔を見ながら話していると1分もしないうちに、LIONが遠くで読んでる声がし、後で電話するね！とまた切れてしまった。
もうありがとうね、気をつけてねくらいしか話せなかった。
後で電話すると言ってたから待ってたけど、連絡ないし、もう2度と会えないかもしれないけど、今はFaceTimeみたいに話しながら顔も見られるから、彼のタイミングを待つことにして、
私は家族と夕飯を食べ始めた。
23時。
LIONに連絡すると5分前に家に着いたという。
少しだけ話して、そっちはどう？と言われて雨が降って酷かった話とゾウの糞まみれの話をしておいた。どうやら興味がなかったようなので、そこそこにして電話を切った。
翌日
めちゃくちゃいい天気。
お墓参りに行きました。
お寺に無事に着いて、お墓の場所を探す。
お寺は結局何度もGoogle mapで見てたところだから、大人になって初めてきたのに初めてのような感じはしなかった。
さぁお墓の場所は知ってるっていうから着いていったら。
「ここだと思うけど？」と母。
なんか違うんじゃないかな？
と一同。
墓標を見てみるとなんかピンとこない。
喜一郎ってないよね？
喜一って隣にあるけど？あ、これは違う。
近くを探すがわからない。
お寺に聞いてみる！と、私が聞くことにしたけど、親族の名前もわからないし、本家の名前もわからない。副住職さんだったので、これだけの手がかりだとわからない、しかもこの苗字はこの辺りがほとんどなので。
ということ。
母は本家のお墓がこれだったはずだけど？
と。
確かに周りを見回すと同じ苗字ばかり。
しかしお墓参りがメインだからお墓がわからないんじゃ今回の目的を果たせない。
仕方なく墓標の名前を見ながら探そうと手分けして探すことにした。
ふと気がつくと母がこれだと思うと最初に言ったお墓に違和感を感じた。
それは「家紋」。
「お母さん、うちの家紋は三つ巴でしょ？これは違うじゃない？」
「そうだ、家紋も見て！」と手分けして探す前に伝えたが。
「ミツ巴はうちの。お父さんは四つ菱」
家に飾ってあるのは母の家の方だったのか（笑）
46になって初めて知った。
そして家紋を探し、墓標の名前を合わせて見ていくとすぐに見つかった。
母が最初に見たお墓より奥になったお墓だった。
名前も祖母の名前が墓石に刻んであった。
とても若く20代で亡くなっていた。
私が生まれる遥か前。父が6歳のころ。
お線香をあげて、無事お墓参りができた。
家に帰ってくると呑気に早い時間から飲んでいるLION。お互いにあったことを話をして、今頃着いたかな？いやまだだよ、今日の夜くらいに着くんじゃない？なんて話していました。
今回はずいぶん長くなりました。
バッファローさんが帰ったこと。
お墓参りに行ってきたこと。
ではまた！
これからワールドカップが始まるのでワクワクです