5.15のライブの日、リハーサルの前に、大好きな友人の絵が展示してある、六本木の国立新美術館に行きました。




彼女の絵の前に立ち、意識を集中しながら、ゆるめる。


感覚をひらいていくと、しだいに彼女の絵のなかに入ってく。


彼女の絵がこちらに入ってくるのか、こちらが彼女の絵のなかにいるのかわからなくなる。


そして絵のなかで、あぁ、彼女はここに居たんだなぁ...って思った。






彼女は喜界島にひとりで絵を描きに行った。

絵を描く前に、目の前の大きなガジュマルの樹にお祈りをし、お供え物をして絵を描いた。(そういえば神田サオリさんも、絵を描く前に手を合わせてたなぁ。写真家の夏野苺さんもそう。神様に護られているひとは、みんな自分のフィールドに入る前に、手を合わせる。)

天気予報では雨だったが、彼女の行くところでは何度も虹が見えたらしい。


絵を描いている時、島のひとに「御参りはしたか。」と聞かれ、「はい。」と答えたら、「よし。」と答えて行ってしまったそうな。


その後も絵を描き続けていたら、彼女の周りは雨が降らず、見ていた島のひとが、「あんたは護られとる。」と言ったそうです。


その島や、そこに住む人たち、自然、生き物への礼儀って、大事なんだなぁ...と、そんなことを思いながら絵の前にいました。




彼女の絵を通じ、彼女がその自然に触れ、護られ、癒されていた時間を想い、彼女の絵に描かれた自然に、私のこころも癒されたような気がしました。





絵には、そのひとの人間性があらわれると思う。



前述の神田さんは、ピュア(純粋)で透明感のある、強く自由な心を持っているという印象。


彼女は、自然にすごく親密性があって、繊細で愛情深く、それ故に悲しみを抱いた心の持ち主だと感じた。


悲しみを知っているこころは、やさしい。






絵を観たあと、彼女とお茶しました。

短い時間だったけれど、少しだけでも会えてよかった。

生きていてくれて、ありがとう。



近藤麗子さんHP
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