以前ブログで紹介した、ダンサーの康本雅子さんにお会いする機会に恵まれました。

今回は東北福祉大にて、三味線ユニットの柴田三兄妹(全国大会で 28回優勝!)の方たちとコラボレーションするという企画で、仙台は輪王寺の道隆住職が提唱する、地球緑化プロジェクトの国際シンポジウムの一環として行われたライブでした。


会場は天井の高いコンサートホール。

柴田三兄妹が登場し、最初の一音を掻き鳴らしたその瞬間ー。

凄まじいまでに空間が切り裂かれるのを感じた。


凄い。

この人たち、侍だ。

刀を三味線に変え、弦を弾く音が、空気を斬り裂いてく。

もの凄い緻密な高次の振動が、広い空間をめちゃくちゃに乱反射してる。

私の触覚は、白竜になって三味線の音へと伸びていき、音と絡まり合う。


リズムが、尋常じゃない。

完全に、これはトランスだ。

静かなところからしだいにやって来る、音のうねり。ぐんぐん騰がる。

凄い、すごい。


彼らが、何だか虚無僧はたまた刺客に見えてきた。

ヤっべー...と思いながらどんどん感覚は閃かれていき、ノリっノリで2曲を聴き終えて一度空間が引き締まると、そこに静かに、でも芯のある確かな存在感の康本さんが入ってきた。


そうろりと伸びていく、2本のあし。

これは植物だ。

芽が出て、太陽の光を浴び、生命が躍動を始める。


音と彼女の動きを観ていて、彼女は、目には見えないけれど確かにそこに存在しているエネルギーを、目に見えるカタチに具現化することのできる方なんだなぁーと、ウットリしながらもついつい引き込まれ、"気持ち"が一緒に踊っているのを感じていました。



康本さん、そして柴田三兄妹。

世界の素敵さを、どうもありがとう。
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康本さんと、控え室にて。