HPのデザインをしてくれている大事なひとが、ちょっといいことを言っていた。

人物のページをデザインする時、そのひとの場合は、被写体のイメージを作りあげるというよりはむしろ、見た人がそれぞれのなかで、被写体のイメージをそれぞれに膨らませられるようなデザインを意識しているのだそうだ。


吉本隆明さん(よしもとばななさんのお父様)が、『真贋(しんがん)』という著書のなかで、「一流の作家は読んだ人に、"この繊細な感覚、心の動きは俺にしかわからない"と感じさせることができ、そういう人がたくさんいて初めて普遍性のある作品になる」というようなことを書いていらっしゃったが、そんな話を思い出しました。