脳血管障害等で麻痺が残ってしまった方や、骨折等で足が不自由になった方の移送は、車椅子もしくはハイバック(背もたれの高い)タイプの車椅子か、リクライニング車椅子になります(意識が無い場合や寝たきりを除き寝台はまずありません)。
転倒の危険
脳血管障害等の方は左右片側の麻痺が多く、麻痺側に倒れる危険性があります。
頚椎損傷の方や下半身の障害(切断)の方は重心が高くなり転げ落ちる危険性があります。
前もって移乗、移動方法(注意点)等の指導を受けておくのが懸命です(移送内容によりますが)。
障害(麻痺)は、1箇所とは限りません。
固定は慎重に
車椅子を固定した後にシートベルトをしますが、障害の部位によって通常通りにする事が困難な時があるので、固定方法も幾通りか考えておきます(管関係の有無等も確認)。
ベルトをかけてはいけない部位がある場合は、そこを避けなければなりません。
締めすぎず、緩めすぎず、本人に聞きながらします(車椅子自体のベルトもしてます)。
情報は自らも上げる
移送時の情報はないことが多いと思うので、付添いは付いていただくべきでしょう。
移送時の様子は観察し報告をすると、今後に役立ちます。
情報はもらうだけでなく交換することによって、信頼関係も構築できます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメントいただければ、私の知る限りのことではありますが、お答えします。
分かりかねる事も、相談機関をお伝えすることは出来ると思います。