搬送乗務員としての車椅子操作なので、医療と介護のプロの方からはお叱りをうけてしまうかも知れません。
10年ひと昔とするならば、昔むかしの事です。介護保険が始まる前です。
高齢の方は皆さま明治生まれで、ヘルパーというと役所のイメージが強く思われていました。
その中で、男ともなるとなかなか家に入れさせてはもらえず、根気強く話して入れても台所には立たせてはもらえません。当時は家政婦的要素が高かったので、それは致命的です。
残された男の仕事は、いわゆる力仕事〔入浴介助や外出介助(介護)〕でした。
あとは障害の方の外出支援、ガイドヘルパー(今とは制度が違います)です。
在宅での入浴ではなく、銭湯に一緒に行っての介助です。準備は大変です。車椅子のまま入れさせてもらう為の話合い、入浴料金の交渉、介護と関係ないことを随分しました。今と違いよく滑り、手すりもありませんでしたので神経をすり減らしました。
外出も通院からショッピング、旅行も付添いました(今のように、通院と買物が分けられていませんでしたので、通院→買物→食事→帰宅などは当たり前でした)。
今のように車椅子用というのはありません。目的地に着いても、さらに階段で2階3階へ1人で当たり前に上げ下げしてました。エレベーターはあっても、乗る事が困難でした。譲ってもらえず、割り込みは多く、迷惑がられました。
エスカレーターがあったら大喜びでした。乗れるんです、車椅子のままで…。
(今やったら怒られます)
車椅子の操作を教える、教わる事は介護保険がきっかけだったと思います。
その前にこういう事をしていたので、指導を受けた時は疑問だらけでした。
指導員に『質問しないで…!』って言われてました。
安全に移動する為の方法と、そこから抜け出す(脱出する)為の方法と180度違う事も(時も)ある。今はそう考えて使い分けています。
最後までお読み頂きありがとうございます。
コメントいただければ、私の知る限りのことではありますが、お答えします。
分かりかねる事も、相談機関をお伝えすることは出来ると思います。