最近減ってきているものの、まだエレベーターのない高層建物(4~5階建)の上層階にお住まいの方がいます。

体が不自由になってきても、住み慣れた住居で暮らしたいものです。

ただ、具合が悪くなってしまった時は厳しい状況におかれてしまうのも事実です。

 

救急車を呼べば良い、確かにその通りです。

必要性があって入院、治療して元気になり、めでたく退院し帰宅できれば問題は解決です。

しかし入院にならなければ、診察後に帰らなければなりません。

帰りは緊急性がありませんので、救急車は送ってくれません。

そしてまだ調子が良くなく自力で帰れない場合は、私たちの出番になる訳です。

 

ところが、救急車と私達では乗務員の人数がちがいます。救急隊は3~4人、私達は大半がワンマンです。

まず車椅子を持って病院に迎えに行き移乗して乗車、自宅へ移送…。

いよいよエレベーター無しのマンションです。

 

ほとんどの場合は付添いの方がおられるので手伝っていただけますが、一人でやらなければならないことがあります。

介助してなんとか歩行ができれば、住まいまでたどりつけますが実際は、立つことも厳しい事がほとんどです。

その場合の移動の方法はいくつかありますが、私の場合は車椅子に座ったままの状態で、後ろ向きに階段を引き上げる方法を使います。(他におんぶ、抱っこなどがあります。)

 

賛否両論あるかと思いますが、私のやり方は一番狭い所を通ることが出来る方法だと思っております。

そして疲れて少し休みたい時も、止めやすい(止まりやすい)です。

そして住まいの階に上がり、お部屋の寝室まで送り終了になります。

 

この作業はやむを得ずなことであり、しなくてよくなるよう願っております。

それは大変なことよりも、危険と隣り合わせだということなのです。

〔その作業風景をお見せできればと思います。今回は1人作業(車椅子)です。〕

 

コメントいただければ、私の知る限りのことではありますが、お答えします。
分かりかねる事も、相談機関をお伝えすることは出来ると思います。