仕事に持っていく

お弁当を用意するのに



前の晩の残り物(おかず)を
お弁当箱に
入れようとしたけれども
全部は入らなくて


余ったものを
むしゃむしゃと
立食いしている姿を
母に目撃され笑われる


フルタイムで
働いてはいるけれど
時給で働いていることもあり


お昼ごはんの定食(外食)を
お金を払って食べるのが
高いと感じていて


お弁当、忘れた~、とか
時間なく作れなかった~、とか
余程のことがない限り


お昼ごはんを
外で食べたり
買うことはしない


お弁当とお茶を
持っていく


母と病院に行くタクシー内では
上がっていく料金メーターが
どうにも気になって
落ち着いて乗っていられず


非正規雇用
毎月の収支とにらめっこ
老後の資金はどうするんだ
とはいえ遊ぶお金も使いたい


生きていくのに
私に「ない」ものを数え上げたら
きりがないけれど


それでも
お弁当に入れられるおかずがあり
ちょっとしたおやつは
すぐに買えるスーパーもあり


読書も出来て
こうしてスマホも持ちながら
インターネットも出来る場所にいる幸せ


「ある」ものを数えても
きりがないのだ


中学生の時
「日本に生まれて良かったです」
と、作文の終わりに書いて


当時の担任の先生に
「日本に生まれて良かったと思う
『だけでなく』云々・・・」


と訂正され
その続きに何と書いたのか
今の私は
すっかり忘れてしまったけれど


「日本に生まれた」ことを
有難いことだと思うし


「ない」ものはないんだけども
「ある」ものもあるだろう


外食はむやみに
出来ないかも知れないけど


残り物のおかずを
むしゃむしゃ食べる私を
笑う母がいる幸せ


そんなことを思うと
「ある」だとか「ない」だとか
よくわからなくなり


まぁ
自分に出来ることは
やっておこうと
思うのです