3月22日の夜には
金曜ロードショーで
ノーカットで
放送されておりまして
なぜだか私は
画面から目を離せなくなり
その夜は
映画のテレビ放送を
楽しんでおりました
最初に
この物語を見た当時
私は中学生(!)
(月日の流れを感じます・・・)
当時は
空を飛んでるような
気分になれるなぁとか
絵がとても
キレイだなぁとか
ジジ(黒猫)が可愛いなぁとか
目の前に繰り広げられる
ストーリーと世界を
ただひたすら
楽しんでいたと思うのですが
30年以上ぶりに観た
魔女の宅急便は
私の中の
何かの琴線に触れ
映画を観ながら
最初から最後まで
泣いていました
この映画が公開されてすぐ
当時、同じ中学校
同じクラスの
同級生の女の子が
脳腫瘍で亡くなりました
14歳でした
先生がお見舞いに行き
何かひとつ
なんでも
願いが叶うとしたら
何が欲しい?
と、問いかけたそうです
その答えが
「健康な身体が欲しい」
というものだったと
そして
彼女が亡くなる前
一番、大好きだった映画が
この
「魔女の宅急便」だったのです
同学年全員で参列した
彼女のお葬式では
彼女が一番好きだったという
この映画のエンディングテーマ
が
ずっと、流れていました
やさしさに包まれたなら
目に映る 全てのことは
メッセージ
沢山、やりたかったこと
叶えたかったこと
彼女にもあっただろう
彼女が生涯を終えた
14歳
その、3倍以上の年月を
私は、生きてきたけれど
彼女が
「生きたい」と願ったであろう
その年月を
私は、思うほど大事に
生きてきただろうか
この映画の主人公
「キキ」のように
落ち込むことはあっても
自分の人生を
もう、これ以上頑張れません、と
言えるほど
全力で生きてきたかな
心の奥に
しまい忘れた
大切な箱
開く時は今
私は
心の奥に
大切な箱を
ずっとしまい忘れたままに
していないだろうか
そして
当時14歳の彼女は
病と闘いながら
どんな思いで
この映画を観て
この映画を
好きだ、と言ったのだろう
なんだか
そんな思いで
一杯になり
なぜだかどうしようもなく
涙が溢れて溢れて
止まらなかった夜
だったのでした



