※こちらの記事には

「女二人のニューギニア」

という本の

大いなるネタバレが

含まれます。

見たくないワ、という方は

スルーを、お願いします。。。





この本も

図書館でたまたま見かけて



タイトルが

「女二人のニューギニア」



なんか、面白そうな

タイトルやなぁ~、から始まって



冒頭だけ

ちょっと読んでみよか~、と



読んでみますと



「私がニューギニアに行くといった時、

どうして、誰も

もっと強く

止めてくれなかったのか。」



・・・というような

文書から始まりました。



読む前から

インパクトあるなぁ~と

思いました。



読み進めれば

読み進めるほど



当事者の方々は

命懸け?とも思われる

大変な思いを

されているんですけれど



ゴメンナサイ、と思いながらも

ちょっと笑ってしまうような

文章の表現もあって



楽しく読み進めました。



 



著者が向かう先は

研究者のお友達が住んでいるという

研究の拠点、なのですが



その場所は

自分の背丈よりも高い草が

鬱蒼と繁る密林、いわゆる

ジャングルを

かきわけながら

何日も歩き



身体全体でよじ登って

超えていかなければならないほどの

大きな岩を

いくつもいくつも

乗り越えた先



普段、運動をしないという著者は

この、何日もの行程で



お友達が拠点とする

研究施設にたどり着く前の

道中で



著者の

足の爪は剥がれ

身体は疲れ果てて

「身体が壊れた」と

一歩も歩けなくなってしまい



お友達が雇った現地の人に



一本の棒に

両手両足、身体全体を

ロープで縛りつけられて



「豚の丸焼きのような様相」で



エッサ、ホイサ、と

運ばれて(笑)



なんとか無事に

研究施設まで着きました。




そして

到着したはいいものの



足の爪が治って

歩けるようになるまでは

帰るに帰れなくなり



当初の予定を

大幅に超えて

滞在することになります。



食べるものといえば

研究施設で買いだめされた

コンビーフの缶詰めのストック



飲むものは

茶色い泥水



という生活。



何か研究者のお友達の

お役に立ちたいと



葉っぱを取ってきて茹でて

柔らかくして



ほうれん草のバター炒めに見立てて

炒めてみるも



固い葉っぱは

どんなに茹でても

固い葉っぱのままであったり。



日本から

壊さないように

大事に持ってきた



泥水をろ過するための

「ろ過器」も



壊さないようにと

道中、著者よりも大事に

運ばれてきたにも

かかわらず



結局

こちらも壊れていて



何度試しても

茶色く、黒く濁った水が

出てくるばかりで

透明の水は出てこない。




挙句の果てには



滞在が長くなり

何かお友達の

役に立ちたい

何か出来ることはないかと



研究施設に山積みにされていた

手つかずの布を見つけ



それを裁断して

パンツを縫っては

現地の人にプレゼントして

履いてもらい続ける日々となり。。。




色々と

悪戦苦闘されます。




問題は。



こんな状態で

どうやって日本に

帰るのかなぁ、と



読み進めておりますと。




最後に。




奇跡が(!)




たまたま



研究施設の上空を




今どこを飛んでいるか

わからなくなって

迷子になった

セスナ機が



フラリ、と

飛行、したのです。



飛行機を初めて見る

現地の人は

大興奮(!)




そして

なんと。



そのセスナは。



研究施設の近くの

空き地に。



着陸(!)しました。



奇跡のようなことが

起こりました。



研究施設のお友達が

セスナのパイロットに



この人(著者)を

最寄りの空港まで

送り届けてくれないか?



お願いしてくれたことで



著者は

そのセスナに乗って



何日も何日もかけて

命懸けで歩いて

たどり着いた先から



まるで

ワープするように

飛行場へ送り届けてもらい



日本へ

帰ってきたのです。




・・・




こんなこともあるんだなぁ。



リアル

「白馬の王子様」だなぁ。

と思い



地道に、生きていたら



もしかして



通りがかりのセスナに

助けあげられるような

ビックリするような

ラッキーな出来事も

あるのかも知れない。




人生

生きていると

何かいいこと

あるかもしれない。





自分にとって

とってもエエように解釈し



今後の人生に

勝手に希望を感じながら

読了、したのでした。