パリで通っていたクリスティーズの学校で知り合ったのが、ベルギー🇧🇪のお金持ちな男爵と結婚したカンヌ出身のミランダ。


元モデルなだけあって綺麗で、イタリアの血も入ってるせいか、いつも独特な華やかな格好をしていました。ジーンズは履かない主義で、今よりもきちんとした格好が多かった私とは、なぜか気が合って、私の拙いフランス語に付き合ってくれる優しいお姉さんのようでした。ある時、ホームパーティーに誘われました。アパルトマン改装お披露目パーティーだったと思います。パリの西の区の方でした。1人で行った私は、知り合いもいるわけないし、ポツンとしていたところ、ミランダから紹介されました。

「こちらは、レミよ!弟さんも仲のいい昔からの友人なの!」

紹介されたレミは、優しそうな、ぱっと見普通の白人みたいな風貌でした。ちょっと会話していると、

「エジプト行ったことある?」

と聞かれました。

「行ったことないわ」

日本からエジプトは遠い国です。そして、ヨーロッパアンティーク家具とはあまり関係がないので、行く理由もないですし。

「来てみる?週末に行くんだ。招待するよ」


え❣️ 行きたいです‼️

ちょうど学校もお休み。しかもご招待❣️

なんでご招待してくれるのかよくわからなかったけれども、行きたい気持ちの方が勝りました。

エジプトまでの飛行機代は、ヨーロッパ圏内のフライトのように、安いのかとも思ったし、ミランダが保証する人物なので、安全だと思いました。


次の日は、一緒にランチ。16区のシーフードレストラン。船室を模した店内がおもしろい。


週末の出発の日。

タクシーではなく、ハイヤーで空港に向かう。空港では、なんと航空会社の人がお出迎え。

よく考えたら、ビジネスクラスの正規チケットなら、普通に日系の航空会社でもあるサービスな気がするけれども、その頃の私はしがない留学生だったし、ヨーロッパの裕福な人の雰囲気がないラミだったから、予想外だったのです。

飛行機に搭乗すると、ビジネスクラスでした。

けれども、私達より前方には、ラウンジのように席が配置された空間が広がっており、そこがよかった彼は、ちょっぴりご不満のよう。パリーカイロは、約4時間半のフライト。到着して降りる準備をしていると、ラミは、機内の雑誌を手当たり次第に詰め込んでました 笑笑

エジプトの入国ビザは、空港で購入。空港から市内へ向かいます。もの珍しいから、窓から外をキョロキョロ見てると、なんとロバ発見‼️

高速道路では、ロバも走って?歩いて?いるのです。近代的なちゃんと舗装された高速道路と、全時代的なロバの馬車の組み合わせがミスマッチでびっくり‼️

目を見張るばかりでした。

そろそろ彼の家に着いたようです❗️